- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
今日はウェブ解析士マスター認定講座に参加しています。
今日が初日で、7名の方が挑戦しています。
東京・千葉・新潟・長野の方が参加されていますが、皆さん非常に熱心な方が多く、
こんな方々が講師になると素晴らしいなと思っています。
皆さん、こんにちは。今週から三週連続で週7日勤務の小坂です。
ウェブ解析のお話をお客様にしていたり、講座の受講者と話していると、
よく聞かれるのが、「ベンチマークをどう決めるのか?」「比較は何と比較するのか?」です。
ウェブ解析は過去のデータを元にしますが、その法則が今後も続くとは限りません。
また、未来のことを考えるわけですから、当然外れることもあります。
じゃあいい加減な解析しかできないのか?というとそうではありません。
野球で配球を読んで打者が打つ場合があります。
これは投手の特徴などを元に考えるわけですが、当然外れることは多々あります。
その予測を「いい加減な予測をするな」という人はいないでしょう。
いい加減でも予測をしないと、ベンチマークを作らないと何も変わりません。
「間違ったことをする可能性がある」ことを恐れる人もいますが、それでは何もできないということです。
さて、では、ウェブ解析では何と比較するのか?
比較対象は3つあります。
・一つは「前年同月比」や「前月比」と過去との比較です。
過去のデータがあれば、それが納得感はあります。
そこで伸びたのかどうなのか?
ただ、ここには落とし穴があります。
ウェブは新しいですし、どんどん進化します。
1年前にウェブサイトを作った場合、1年前より良くなるのは当たり前ですので、
そこで「良かった」と判断してはいけない場合もあります。
ただ、事業の成果と考えると有効ですので、活用してください。
補足すると、「トレンド」を見ることも大事です。
波がありながらもどういう傾向にあるのか?増えているのか、減っているのか?
・二つ目は比較対象を「セグメント」で行うことです。
セグメントは色々ありますが、
・部門別・商品別・顧客の種類別等、事業による違いを見る
・会社概要関係、ニュース関係、IR関係のように、コンテンツの種類で分解して比較する
・LP、詳細ページ、フォームというように、階層別に分解する。
流入(トラフィック)にどういう課題があるのか、回遊(コンテンツ・導線)にどういう課題があるのか、
CV(フォーム)の仕組みにどういう課題があるのかなどを考えます。
・三つめは「ベンチマーク」との比較です。
多いのは「計画」との比較です。
ここが重要です。
過去の実績を元に、事業の状況や外部環境なども元に、「計画」を立ててください。
その計画との比較は一番有効です。
計画では「売り上げ」「単価」等も必要ですし、「訪問者数」「平均PV」「フォーム到達数」「直帰率」などを決めていきます。
これを決めておくと、目標未達の場合に、どこが予想外に悪かったのかを検証し、
流入を増やそう、使い勝手を改善しよう、キャッチコピーを変えよう、予算の編成を変えようとすることができます。
この計画は当然ですが、未来の話ですので、適当です。
そして、その計画は過去の数字などを参考にしますが、厳密な法則はありません。
「じゃあいい加減な計画ですか?」と時々聞かれますが、そんなことはありません。
もちろん外れることもありますが、それは施策が失敗したり、予想以上に成功すれば外れますが、
「考えて」計画を立てないと何もできません。
特に、「新規ウェブサイト立ち上げ」などでは計画を立てる根拠に乏しくなりますが、それでも立ててください。
そこと比較することで、その計画の制度もあがってきます。
この3つ。過去との比較、セグメントしての比較、計画との比較。
これらにより、具体的な課題や施策への示唆を得られます。
ウェブ解析のコンサルティングではこの要素を重視してやります。
お気軽にお問い合わせください。
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