- 松岡 利恵子
- アールオンワード 代表
- 研修講師
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
アールオンワードの松岡利恵子です。
一流ホテルで培った接遇・コミュニケーションスキルと、
長年の司会経験を生かしたプレゼンテーション術・話し方をお伝えしております。
コミュニケーションの向上のために心理学やスキルを磨くことに注目している方も多いですよね。
もちろん勉強することは素晴らしいことです。でも勉強したことを使いこなせない…そんな声もよく伺います。
先日私が出会った素敵な家族には、コミュニケーションやマナーの向上ポイントが隠されていました。机上では出来ないコミュニケーション向上法をお伝えします。
移動中の電車でのこと。
お父さんとお母さん、そして四歳くらいと二歳くらいの子供さんの四人家族がいらっしゃいました。
空いている車内でお父さんと四歳のお子さん。お母さんと二歳のお子さんとお向かいに座っていました。
お互いに横並びより顔が見えるからかなーと微笑ましく思いながら私はお母さん側のお隣に座りました。
しばらくすると、二歳のお子さんがちょっと飽きてしまったのか足をバタバタ。
お母さんはお顔をしっかり見て優しく言い聞かせていました。
お顔を見ているから気付かなくて仕方ないのですが、その時お子さんの足が、私の服に当たっていたのです。
すると、お向かいのお父さんが「足がお隣の方に当たっているよ」と急いでお母さんへお知らせ。
お母さんは「あっ!すみません!」と謝って下さいました。
「いえいえ、大丈夫ですよ。気になさらないで下さい〜」
しっかり言葉でお詫びをしてくれると、言われた方も気遣いの返答をしやすいものです。
まずお父さんがしっかり状況を見ているその気遣いが素敵ですよね。
そしてお父さんは子供さんに「やめなさい」とそっとやめさせるのではなく、言葉でしっかりお母さんに伝えました。そのことで、お母さんもしっかりお詫びを添えてくださいました。
この流れが大事なのです。
そっとやめると、相手が怒ることはしてはいけない…だけが残ります。
言い換えると相手が怒らなければ何をしてもOK、悪いことをしたらいけないのではなく、怒られてはいけないとなるわけです。
でもお詫びは、自分が悪いことをしたと自覚をするのです。
「相手が」怒っているからではなく、「自分が」悪いからお詫びをするということですよね。
まだ小さなお子さんには出来ないことを、親が身を持って示してくれました。
見ているお子さんは、お父さんが気づいてお母さんに伝え、謝る。そしていいですよと許しを得ることが大切と体得します。
それがマナーであり、一方的でないコミュニケーションを学ぶということです。
また気遣いがある方でも見えないところへ配慮は難しいものです。
相手の目線になるために、文字通り目線を変え、お父さんとお母さんでお互いで見つめあえるなんて素晴らしいです。
そんなご両親の気遣いをする姿勢から、子供さんはマナーを自然に学ぶことでしょう。
とても素敵な子育てだと思いました。
人は環境で気持ちが変化したり、思いやりが伝染します。気配り、気遣いができる人の周りには同じように素敵な人がいるものです。
家族もですが、社会、職場も同じですよね。
自分のコミュニケーション能力を上げたければ、自分を取り巻く環境のコミュニケーションを上げることです。
何気ない電車でもコミュニケーションは磨かれるものです。そして、そのアンテナはきっと周りを巻き込むことができますよ。
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