建物は生ものです価格は時価です。 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

杉浦 繁
Atelier繁建築設計事務所 代表
愛知県
建築家
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建物は生ものです価格は時価です。

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建物の値段・・3





見積もり・・


これは当然にも間違うことも想定外なことが起こることもあり得ます。

きちんとやっていてもなんだかの理由で見積価格が想定価格にならない、オーバーしてしまう・・



昨今などはアベノミクスのおかげなのか消費税の駆け込みなのか・・

たった数ヶ月の間に材料や人件費がいっきに上がってしまい建築費があっという間に高騰してしまいました。


今は建築費が安いからと思って依頼したお客さんや、それを元に設計している我々にとっては、設計開始時にはそこそこだったものが見積もりする時には何倍にもという、読み切れず痛い経験になってしまっています。




よくある話では・・


どこかで大規模プロジェクトなどが、たとえばこの中部地方では過去に万博や中部国際空港の工事が開始されたりすると、その工事の進捗にあわせていきなり鉄骨やコンクリートや材料などが高騰したり、型枠大工さんや板金屋さんがみんなそちらに行ってしまいいなくなってしまったりして、一般の工事価格も高騰したりします。



世界状況などによっても価格は大きく左右されます。


今や建材やその原材料は世界中で作られ輸入されていますので、どこかの国で何かが起こるとその国で作られていた建材が不足して高騰します。

鉄の原材料の鉄鋼の輸入先で何かがあればあっという間に鉄骨や鉄筋の値段は高騰してしまうのです。




つまり・・


建物の値段というのはあくまでも時価なのです。


建物は生もの・・


です。



工務店さんはそんなリスクを含んで仕事をしています。


当然な話なのですが・・

工事は何ヶ月もかかるので、着工前に見積もりしたときには安かった建築費が工事中に高騰して実際に仕入れるときは赤字なんてことも多々起こります。


こうなると工務店さんはもう泣くしかありません。




下手したら大赤字!

小さな会社なら倒産してしまうかもしれません。




が・・

ま、そこは良くできています。


だって・・

逆もあるからです。



そうなんです、逆に高かった物が安くなってることだってある。

つまり見積価格以上に安く建てることが出来て儲かる。


何の商売でも同じことですが儲かったからって絶対に返してなんかくれません。



昨今は急激に円高になったことで輸入品の価格があっという間に高騰して我々の生活を苦しめていますが・・


パンなんて買うたびに毎回小さくなっていきますし・・


でも、実は彼らは円安の時は儲けていたはずなのですが?

そのことには誰もふれません、て言うかそんなこと言ってたら商売になりませんからね。


今、値上げせずに頑張ってくれている会社やお店もいっぱいあるわけで、それは儲かっていた頃の蓄えでやってくれているわけですから。




工務店は年とか年度とか大きな単位で収益を考えています。

これが出来ていない会社はやばい・・



考えようによっては、あなたの家のお金を前に建てた人が少し出してくれている・・

なんてことになっているのかもしれません。








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