- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
猛暑の中、たまに涼しくなったり、また突然豪雨が降ったりと、天候の“ボラティリティ(変動性)”は、相変わらず高まっています。
熱中症をはじめ、体調を崩しやすい日がまだまだ続きますが、気を引き締めて乗り越えていきましょう!
さて、企業による個人向け社債の発行が、このところ増加傾向になっています。証券会社とお取引がある人は、様々な銘柄の「お知らせ(勧誘)」がくるのではないでしょうか。
今年1-6月の半期における発行額は、“1兆2885億円”と前年同月比で1.6倍、半期ベースで「過去最高額」を更新しました。
個人向け社債は、一般的に購入単位が10万円、100万円といった金額が多く、機関投資家が購入する社債が1億円単位なのに比べ、小口での募集となります。
発行企業としては、小口で多くの資金を調達することは、効率的にはよくないため、通常、機関投資家への社債発行が順調な時は、個人投資家向けの発行はあまり行われません。
ただ、今年に入り、日銀による「異次元の金融政策」によって、長期金利が不安定な動きとなっていることから、機関投資家は債券投資に慎重に動いている現状があります。
反面、企業サイドは、今後の長期金利の上昇に備え、早めに資金調達を行っておきたいことから、個人向け社債の発行額を増加させていると考えられます。
一方、個人投資家も、銀行の5年定期が0.04%、新発5年物国債が0.3%程度なのに対して、個人向け社債は“1%前後”の金利がつくとなれば、おのずと人気が高まるのも無理はありません。
確かに、この超低金利状況の中においては、個人投資家にとっては、“魅力的な金利”に映ると思います。
ただし、債券投資を行う上で、気をつけなければいけない点があります。
それは、
1.今後の金利動向(金利上昇)
2.発行企業の格付け
です。
金利が急激に上昇すると、保有している債券の現在価値は下がることとなります。
また、発行企業の信用力が低いほど、高い金利での発行となるため、魅力的ではありますが、金利や元本の債務不履行(デフォルト)となる危険性も増すことになります。
従って、その点だけはよく理解したうえで、債券投資を行っていただきたいと思います。
今後、日本の景気が上昇、そして物価もある程度上昇していくと考える人は、満期まで短めの債券で、あくまで資金の一部で購入するとよいでしょう。
何にしても、「一極集中」ではなく、「分散投資」を心がけてほしいと思います。
それでは、今週も良き週末をお過ごしください!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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