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柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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「個人向け社債、過去最高!」

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こんにちは!

猛暑の中、たまに涼しくなったり、また突然豪雨が降ったりと、天候の“ボラティリティ(変動性)”は、相変わらず高まっています。

熱中症をはじめ、体調を崩しやすい日がまだまだ続きますが、気を引き締めて乗り越えていきましょう!

 

さて、企業による個人向け社債の発行が、このところ増加傾向になっています。証券会社とお取引がある人は、様々な銘柄の「お知らせ(勧誘)」がくるのではないでしょうか。

今年1-6月の半期における発行額は、“1兆2885億円”と前年同月比で1.6倍、半期ベースで「過去最高額」を更新しました。

 

個人向け社債は、一般的に購入単位が10万円、100万円といった金額が多く、機関投資家が購入する社債が1億円単位なのに比べ、小口での募集となります。

発行企業としては、小口で多くの資金を調達することは、効率的にはよくないため、通常、機関投資家への社債発行が順調な時は、個人投資家向けの発行はあまり行われません。

 

ただ、今年に入り、日銀による「異次元の金融政策」によって、長期金利が不安定な動きとなっていることから、機関投資家は債券投資に慎重に動いている現状があります。

 

反面、企業サイドは、今後の長期金利の上昇に備え、早めに資金調達を行っておきたいことから、個人向け社債の発行額を増加させていると考えられます。

 

一方、個人投資家も、銀行の5年定期が0.04%、新発5年物国債が0.3%程度なのに対して、個人向け社債は“1%前後”の金利がつくとなれば、おのずと人気が高まるのも無理はありません。

 

確かに、この超低金利状況の中においては、個人投資家にとっては、“魅力的な金利”に映ると思います。

 

ただし、債券投資を行う上で、気をつけなければいけない点があります。

それは、

1.今後の金利動向(金利上昇)

2.発行企業の格付け

です。

金利が急激に上昇すると、保有している債券の現在価値は下がることとなります。

また、発行企業の信用力が低いほど、高い金利での発行となるため、魅力的ではありますが、金利や元本の債務不履行(デフォルト)となる危険性も増すことになります。

従って、その点だけはよく理解したうえで、債券投資を行っていただきたいと思います。

 

今後、日本の景気が上昇、そして物価もある程度上昇していくと考える人は、満期まで短めの債券で、あくまで資金の一部で購入するとよいでしょう。

 

何にしても、「一極集中」ではなく、「分散投資」を心がけてほしいと思います。

 

それでは、今週も良き週末をお過ごしください!

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