阪神大震災から18年が経過し、関西では震災はもう過去の話しと考えるのは大きな間違いです。
時間が経過すればするほど、確実に周期的に襲ってくる南海地震の発生確率が高まっています。南海地震の平均発生周期は88.2年で、最近では昭和21年に発生しています。今から67年前の話しですので、地下には相当な歪みが蓄積されています。また、発生間隔が数千年と非常に長い活断層型の地震も近畿圏には無数に走っています。中でも最も注目されているのは、上町断層で発生間隔が8000年とされていながらも、過去9000年以上動いた形跡がありません。いつ発生しても全くおかしくない時期に達しています。
上町断層が動けば、阪神大震災を引き起こした野島断層以上の被害をもたらすと想定されています。
各自治体が助成金制度を設けて、耐震化を促進させようとしているのには、上記の様な理由があるのです。財政難の中からでも、これだけ手厚い政策を行うのは、それだけ危機が逼迫している裏返しでもあります。
リフォームをご検討の方は、どうか耐震改修も同時に行って下さい。耐震改修とリフォームは一般の方には同じ工事に見えますが、内容は全く異なります。耐震改修だけでは使い勝手が良くなりませんし、リフォームだけでは家の耐震性能が上がりません。
少しでも関心をお持ちになられれば、お気軽にご連絡下さい。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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