- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
価格変動が顕著な商品価格の動向CRB指数、日経商品指数17種・金・原油・穀物の推移
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資産運用の原則
資産配分(アセットアロケーション)
2013-07-07 21:00
アベノミクスの進展で、株価は高騰を続けています。ただ、一方で商品価格もまた値上がり基調で、今月1日には多くの食料品が値上げされました。
このためグローバルな商品の各指標の推移を確認するために紹介いたします。。
筆者は、経済活動が活発になり、デフレから脱し景気が回復することを一番とすべきと考えています。ただ、その際に物価は上昇するけれども、賃金はすぐには上がらず、1年ぐらいは我慢しなければと考えています。
なぜならば、中小企業も含めて企業が儲からなければ、賃金を上げる原資やマインドが働かないからです。この企業収益の向上と賃金の上昇には概ね1年程度のタイムラグがあります。
政策討論などで、企業の収益が向上する前、または同時に、賃金を上げるべきと叫んでいる政党は、それを知りながら選挙民の票が欲しくて、甘い蜜を与えるポーズだけです。無責任極まりないと思います。ただ、国民の多くは過去の経験や、新興国の経済発展の順序から、解っていると思います。メディアも解りながら、痛みを言わない悪い習慣から抜け出していません。
そこで、正しい認識を得るため、グラフにて説明いたします。
下図は、日経商品指数17種(黄色)、米国の株価指数S&P500(ブルー)とCRB指数の動向です。
起点は2012年10月1日(衆院解散1ヶ月前)から、2013年7月5日までの軌跡です。
当初は日経商品指数17種の上昇が早かったのですが、次いで米国株価が上昇し、株価は現時点で当初より15%程度の上昇で、日経商品指数17種は5%程度の上昇で止まっています。
一方、CRB指数は、一貫して下落基調で推移し、昨年10月時点から10%程度下がっています。日経商品17種とCRB指数の乖離は、主として円安に起因していると思われます。昨年10月から現在まで、為替は79円から100円になり約25%円安になっています。従ってドル建ての輸入価格は下がっても円換算でそれだけ上昇することになります。
日本の経済を活性化するにはね本来は円安誘導ではなく、高付加価値産業への構造改革が求められているのですが、早くTPPや規制改革で構造を変えなければ、経済は本物にはなりません。ただ、デフレからの脱却策として、時間を買う政策として甘受すべきと思われます。、
※iFinanceより引用
CRB指数とは
エネルギーや貴金属、農産物などのコモディティを幅広く網羅し、世界的な物価や景気の代表的な指標として使われ、特に製品原料として使う商品を多く含むため、物価上昇率(インフレ動向)の先行指標として国際的に注目されています、
日経商品指数17種とは
日本経済新聞社が開発した、鋼材・非鉄金属・繊維・食品・その他のカテゴリー(区分)に属する17品目の国内企業間取引価格をもとにした商品価格指数です。採用商品は5年に1回をめどに見直しをしています。この指数は、1970年の平均を100として、品目ごとのウエート付けをせずに、幾何平均法で算出して、日経新聞社が日次で発表しています。
下図は、ロンドン銅地金価格(黄色)、NY金先物価格(紫)、NYプラチナ価格(ブルー)の推移です。期間は2012年12月1日~2013年6月30日です。
銅地金の価格は 中国の景気後退が現実味を帯びるに従い下がっています。また、金とプラチナも、株や債券への投資資金の移行に従って、下落を続けています。これら金属類の価格はね今後も下がるものと予想しています。金の4月の急落は、ヘッジファンドが資金を引き揚げたとのニュースにより、大きく下げたものです。
下図は原油価格の指標、アジアの指標ドバイ原油(黄色)、アメリカの指標NY原油価格(ブルー)、ヨーロッパの指標ICE北海ブレンド(紫)の推移です。期間は2012年7月7日から2013年7月5日の1年間の推移です。ブルーのNYの動きに着目ください。昨年後半ではNY原油の低迷が津顕著でしたが、今年に入り様変わりです。
ここ数年米国の産油量が先細りする中で、ICE原油価格が世界の指標になってきましたが、アメリカのシェールオイルの産出量の増加、米国の景気回復とヨーロッパの不振などで、再度世界の指標が変わりそうです。原油価格は上昇する気配が濃厚です。
下図は、シカゴの穀物市場の価格推移で、トウモロコシ(黄色)、大豆(ブルー)、小麦(紫色)の推移でする期間は本年3月13日から7月5日の間です。一見して解るのは、ここ3ヶ月ではドル建ての価格は、横ばい状況でした。6月に入り大豆が上がっています。ただし、4月の日銀発表による円安で、円貨換算での価格は上昇を続けています。これから毎月、期間を延ばしながらこのグラフの掲載を続けます。
これら資源価格の推移の他に、資源国株式を対象とするアクティブ投信(円貨表示)(ブルー)、水資源企業の株価指数に連動するETF(ドル表示)(紫色)と日経平均数(黄色)の過去1年の推移です。今年に入り、日経平均の急騰と、資源株、水資源株の低調さが解ります。両投信ともに6月は下落しています。
以上、商品、農産物の価格動向を紹介しました
文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)/一級ファイナンシャル・゜ランニング技能士
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー&登録講師
独立系顧問料制アドバイザーとは
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
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