1.為替手数料
外貨MMFでは1米ドルで0.5円、1ユーロで0.75〜0.80円。外貨定期預金ではそれぞれ、1円、1.40〜1.50円。(一部のネット銀行を除きます。)
2.運用利回り
外貨定期預金の金利が預入時に決まるのに対して、外貨MMFでは組み入れた短期債券からの利息を日割り計算して、分配金としてまとめて月末に再投資するため、1ヵ月ごとの複利効果がでるので運用効率が比較的良いといえます。米ドルで2%程度、ユーロで3.5%程度の実績分配率。外貨預金では3ヵ月もの定期預金金利は米ドル1.2%程度、ユーロ3%程度。
※外貨MMFは市場金利が低下する局面では実績分配率が低下します。外貨定期預金は預入時の適用金利が変わらないので金利が低下する局面では有利な場合があります。
3.為替差益への税金
外貨MMFがはどれだけ為替差益があっても非課税。外貨定期預金は為替差益は雑所得で総合課税の対象となります。サラリーマンの場合、為替差益を含む給与所得以外の所得が20万円を超えれば確定申告の必要があり、住民税は為替差益の金額にかかわらず10%で課税されます。
4.中途換金
外貨定期預金では、中途解約できた場合でも預入金利が大きく下がるのが一般的なのに対して、外貨MMFはいつでも解約でき、解約のタイミングで不利になることはありません。
※外貨MMFは外国籍のファンドなので海外の休日を反映するため、日本では平日でも取引できない日があります。
5.金融機関の破綻
外貨MMFは分別管理で保護されます。外貨定期預金は預金保護制度の対象外ですので、金融機関の支払い能力次第で払い戻し額が変わります。
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このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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