13年目のサバイバルデザインの所信表明を
アップしました。
http://www.sunaga.org/what.htm
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サバイバルデザインは
住居など「人が生きるための道具」をデザインしている建築家 (須永豪)です。
たとえば、杉の厚板だけで組む工法を開発し、これで建てています。
壁も屋根も全部が木で詰まった"不純物なし100%の木造"。
シンプル・頑丈で長持ちを実現し、
未来と地球に負の遺産を押し付けている、今日の『ダメだけど普通』の作り方からは、
完全に離脱している、「イチ抜けた!」の建築です。
家ごと引っ越せる木製コンテナ
これが、住居として一番の理想です。
8畳サイズの木製コンテナを4つ~8つほど、積み木のように組み合わせて間取りをつくって、
暮らしに合わせていくつか足したり、手を加え改造したり、
必要があればトラックに載せて引っ越しもする。使い込んだ旅行トランクのように。
生命は、生き延びて世代を次へと繋ぐために、移動し続けてきました。
動物は、安全に子育てをするために、住処を作るようになりました。
人間は、豊かに生きるために、道具を育てることを身につけました。
そして母なる土地は、本当は誰も『所有』などできない、永遠のものでした。
だから、いまから人間が住処を作るのなら、
地球の生命として身の程をわきまえた住居を、私は提案していきたい。
もちろん送電線と縁を切る独立電源、地中熱利用の冷暖房、
太陽でつくる温水などエネルギーの自給自足を、しかもローテクに組み込んで、
この社会の縛りからも「イチ抜けた!」
人・社会・地球はどうしようもなく繋がり合って生きている
だから、人の欲望をただ満足させるような物づくりではなく
「ひとつ作ることが、この世界をひとつ治すことになる」ように作ります。
こんな時代のひな形となる建築を、ひとつひとつ提案していきます。
サバイバルデザインと事務所に名付けたのは、須永豪が25歳のときでした。
「人間らしいサバイバルってなんだろう?」というこの問いは、
13年目の今日も、私の心の真ん中にあり続けています。
2013年7月4日 須永 豪
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(12年目のから、書き換えるところはほとんどありませんでした、ね)
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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