- 野村 直美
- ENGLISH SCHOOL cocoro 代表
- 英語講師
対象:英語
勉強しているのに、なかなかスコアが伸びないと悩んでいらっしゃる方は、
少なくないと思います。
また、TOEIC(R)を受けたくなくても受けざるを得ない状況で、四苦八苦されていらっしゃる方も
少なくないと思います。
私自身、スコアが伸びずがっかりした事があります。
特に、きちんと学習したのに!と思った時は、がっかり度は尚更のことでした。
スコアを上げるためには、対策と傾向である戦術を習得しなければいけません。
留学経験もあり、英語で十分コミュニケーションを取れるにも関わらず、スコアは散々なんて事もよくあります。ですから、テストで得点を上げることは、ゲーム攻略と同じですから、
戦術を身に付けて行きましょう。
「きちんとした学習」ですが、これが意外に我流になりやすいのです。
何事も学ぶ最初の段階で、「我流」は禁物。基礎がなければ、その上にビルが建たないように、
いくら頑張って無理して勉強しても、不安定なファウンデーションの上には、高いビルは建ちません。
では、戦術を学ぶ時、どんな思考が我流を招くのでしょうか。
ここに挙げる3つの事項は、私の18年間の英語講師経験から感じらることです。
第3位
「〇〇はきちんと理解し、出来ています。課題は、□□です。」と指導すると、「〇〇もわかりません。」と、全然何も分からないと思い込んでしまう。
第2位
「〇〇〇〇をしてください。」と指導すると、「〇〇〇ですね。」と若干コンパクトに、まとめる。
そして、第1位 です。
「〇〇をしてください。」と指導すると、「□□では、ダメですか?」と、別の案を持ってくる。
この3事項に共通して言えることがあります。
講師の指導内容と、学習者の返答が、必ず、一致しない。
これでは、一生懸命学習しても、徒労に終わってしまうかもしれません。
このような事態を回避する、効率の良い方法は、「復唱する。」です。
指導内容と、一字一句、同じ言葉で、繰り返し、自分がやらなければならない内容を確認する事をお勧めしたいと思います。
東進の林先生も、テレビで言われていたそうです。
「まとめるのは、悪くないが、理解が異なる場合がある、正確な理解のためには、同じ言葉で確認する方が良い。」
私は、接客業に就いていましたので、復唱する事は、叩き込まれました。
また、復唱する事は、叩きこまれるくらいでなければ、意外に難しいものなのかもしれません。
ある、臨床心理士さんが、「人間の機能には、重要と思われる語句を拾ってインプットというものがあります。ですから、同じ言葉で復唱する事は非常に難しいのです。」と、言われていました。
第3位と第2位の問題点は、「復唱」するで、なんとか、回避できると思います。
けれど、第2位と第3位では、やはり、第2位の方が、改善が少し困難です。
なぜなら、日本語は、「まとめる」言語だからです。ハイコンテクスト(述べられた事以外に、多くの意味を持つ)の言語ですから、言っていない事に重要な意味を持ちます。
ですから、ついついまとめて、言葉少なくなってしまいます。
この、日本語のハイコンテクストな言語であるという特徴を、学習者は知っておいてください。
厄介なのは、第1位です。
なぜかと言うと、〇〇だけでなく、□□も時には正解だからです。
どうしても、理解しなければ使えないと思ってしまいますが、
言語は、使っているうちに、理解できるようになることが良くあります。
日本語に置き換えてみると、分かると思うのですが、
言葉は、辞書で意味を調べて理解できたと思っていても、実際に使ってみると、「あー!こういう事か!」と気づく事があります。
この「気づき」が言語の理解では、ないかと思います。
ですから、〇〇と初めて聞いて躊躇するかもしれませんが、まずは、勇気を出して使ってみてください。そうすれば、□□が正解だった場合は、〇〇も加えて習得できます。
がむしゃらに我流に勉強するよりも、正確に復唱して、ひとつ、ひとつ、基礎から戦術を身に付けて行きましょう。
スコアアップが目的でしたら、このような姿勢で取り組み学習していけば、ある程度の目標スコアを達成できるでしょう。
私自身も学習者の心に響くような指導法を見つけられるよう、精進して行きたいと思います。
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