- 前田 紳詞
- 代表取締役
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
できる限りこの世界の現実を見ることだ。
どのような仕事に就いていようと、世界を自らの目で見ることで人生の成功がより確かなものとなる。子育てにも役立つし、教師、政治家、実業家、芸術家、ジャーナリスト、商人、そう、投資家にも必要なことなのである。(日経ビジネス文庫「冒険投資家 ジム・ロジャース 世界バイク紀行」文庫版序文より)
冒険投資家 ジム・ロジャースのお言葉です。
ジム・ロジャースは37歳で投資の世界で巨万の富を築き引退、バイクで世界一周をしました。現地で見た経験から原油とかの商品の値上がりを誰よりも早く予測した人です。
多くの人は投資をするときに、本や、ニュースを見たり読んだり、理論を考えて投資をします。
しかし本当に大切なのは、”自分の目で見て考えること”です。
このことは、故事にもあります。
彼の言葉とは
百聞は一見に如かず
です。
海外への分散投資をする上で、多くの人はその国で何が作られ、どんな人がどうやって暮らしているかも知らずに投資をしています。
私も海外へ行くと、必ず地下鉄やバスとかの交通機関を利用したり足で路地裏を歩いたりしてそこの国の雰囲気をチェックします。そこから、本からは得られない貴重な体験を多く得ることができます。
例えば、2007年に上海に行きましたが、地下鉄とかに乗ると中国の経済成長の光と影の部分を見ることができました。経済は大成長していましたが、その反面、地下鉄には物乞いの人達がいました。
現地に行くのは難しいかもしれませんが、それならば日本に来ているその国の人達と交流を持ったり、もっと簡単な方法としてはその国の料理を出すレストランに行ってみてもよいでしょう。
私自身、いろんな国の料理にチャレンジしながら、なぜこの食材を使うのか、なぜこの調理方法があるのかを考えています。
タイ料理を食べると、シーフードを多く利用します。調べてみるとタイが外国(中国)と貿易をし始めたときは当初、タイの干し魚や干しエビと中国の陶磁器などとの物々交換でした。
昔からメコン河のもたらす豊かな食材が存在していたのです。そのため現在も食品加工輸出ではトップクラスです。
大切なのは、このように実感し、自分の頭で考えることです。