- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
計画なき解析は自己満足であり、解析なき計画は絵空事である
-
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」
二宮尊徳が述べたと言われている名言ですね。
収益をあげることは重要ですが、そこで法令順守やモラルを守らないと、
犯罪になってしまい、駄目になる。
逆にいいことを言っているんだけど、収益性がない場合は、
何の役にも立たない。
ということですね。
前者のほうがイメージしやすいですが、実は後者のほうが多いのではないかと思います。
自分では正しいことをやっているつもりでも、経済なきということは社会に貢献していないということなので、意味なしです。会社員なら給料泥棒になってしまいますね。
皆さん、こんにちは。最近コラムが滞納気味の小坂です。
最近の言葉で言えば、「利益、収益」と「理念、コンプライアンス」などに変えたほうがわかりやすいかもしれません。
これは道徳と経済に限った話ではなく、ウェブ解析においても重要なことです。
webアナリストというと、アクセス解析の数字を見て、その結果をレポートする人と誤解されることが多いですが、そうではないです。
「PDCA(plan-do-check-act)」という言葉もあるように、計画して実行して検証して改善する。
これがwebアナリストの仕事です。
web解析専業でない方のほうが多いと思いますから、他の業務が何かによりかける時間は変わりますが、すべてに関わる必要はあります。
その中で重要な割におろそかにされていると思うことが「計画」です。
解析をする際に、実際にやった行動に基づいて検証して改善するということが多いですが、
「そもそも、どういう数字になる予定だったの?」がないと、判断ができません。
例えば、新規事業を立ち上げた後などでありますが、「何もしなくても売り上げやページビューが伸びるのが当たり前」という状況もあります。
そういう状況では「前月比アップ」「前年同月比アップ」というのはあたりまえの結果であり、いいかどうかの判断はできません。
広告費を増加した場合もそうです。
そこで計画づくりが大事になります。
KPIや測定指標をリストアップし、それがどうなる見込みなのかという計画を月次等で立てていきます。
そして、その予測と実態を比較して、どこがうまくいったか、いかなかったか、
どのポイントが予想通りだったかを検証し、ビジネスの検証やウェブの検証、そしてそこからの施策につなげます。
季節要因やその時期だけの要因(例えば消費税増税時は比較対象は計画しかないというケースも起きえます。)を考慮して、あらかじめ予測数字(変動要素や実施施策から考えれば、こういう数字になるべき)を考えておいてください。
この予測は後から考えると、結果に影響をうけますので、先に考えてください。
色々な施策を講じていく場合も、7月はこういう施策を打つからこの部分がこう変わる、8月はこう・・・、9月は・・・と考えて計画を立ててもいいです。
解析して効果があがったと喜ぶのは自己満足です。
計画と比較していいか悪いかを判断することが大事です。
もちろん計画だけ立てて解析しないと何も実現しません。
「計画なき解析は自己満足であり、解析なき計画は絵空事である。」
と思います。
私自身も時々自身をいさめるために自身に言い聞かせますが、
結構多いなと思うので、久々にコラムに書いてみました。
このコラムに類似したコラム
アクセス解析は絶対ではない 田中 友尋 - Webプロデューサー(2011/06/17 12:14)
売上げアップのためのWEBマーケティング 服部 哲也 - SEO WEBコンサルタント(2016/03/14 22:03)
自分でできる!SEO内部対策の実践方法 1 三井 博康 - Webプロデューサー(2013/12/10 10:45)
グーグルやヤフーなどのWEB検索にヒットするようにするためには? 昆野 世宙 - Webプロデューサー(2013/04/21 12:00)
コラム始動! 松井 秀人 - Webプロデューサー(2013/05/03 13:36)