- 岡田 敏子
- Smile Factory
- 東京都
- 収納アドバイザー
Good Aging
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アベノミクスで景気回復、株価も上がってなんとなくいい感じ!
と思っていたけれど、実際のところどうなのかしら・・・って
相変わらず、生涯未婚率が男性は3人に1人、女性は4人に1人とか
19歳から39歳までのニートが70万人いるとか
イクメンの産後うつやイクメンの旦那を持つ主婦達からは
イクメンがもてはやされている一方で「上手に役割分担」が出来ないまま、
ストレスを抱え込んでしまっいる人もいるなど
電車の中吊り、雑誌の特集記事、TVの報道番組、バラエティでも「貧困」に関する
話題が多くて夢とか希望なんかは瞬時に根こそぎにされてしまいそうです。
一般ピープルの私としては
「今後いっさいの贅沢はしない。必要最低限の出費だけで生きていこう。」と
固く決意したくなります。
ある雑誌で
50代の女優さんが
「もう、老後のことを考えて生活を縮小しております。家も売って荷物も整理し、
今後は出来るだけ身軽に暮らし、靴も3足しか持っておりません」と答えるのを
読んで同じく50代の私は「そうだ。そうだ。」と思ったりします。
整理して身軽に生活するというのは、とてもいいことだと思っています。
実際、子どもも自立して親元から離れていくと、
残ったのは私と荷物だけになってしまうのですから。
しかし、しかしです。
捨活トレーニングに行くと、生活を縮小するということ以前に、
人生を「愉しむ」ということを置き去りにしているように思えてきます。
いつ使うかわからない物、捨てたいけれど捨てられない物。
せっかく立派な収納家具を買っても、何を入れていいのかわからないまま、
ゴチャゴチャに入ってたり、大きな食器棚には、使い切れないほどのコップや
お皿、調理器具であふれています。
クローゼットの中も、何年も袖を通すことのない服や、今はもう着るのも
恥ずかしいような流行遅れの服が大事にしまわれており、実際に今、
着ている服はソファの上や部屋の隅に山ずみに置かれいてる。
TV台の上、食卓テーブルの上には置きっぱなしのモノであふれ、
中年~老後の事を考えて「もう、2度と手に入らないかもしれない」
「いつか、もしかして・・・」と大量の紙袋や、将来使わなくなったら売れるかも
しれないと箱やケースを大事にしまっている。
そんなもののためにすごくしんどい思いをしている人がたくさんいます。
その不安はわかるけれど、わかるのだけど、
生きるということは、いったいいつを生きるということなのでしょう。
人生を「愉しむ」というのは能力だとつくづく思い知らされます。
いまを「愉しむ」ということは、年齢を問わず、生活を縮小するということだけでは
なく、物欲も仕事欲もあって、まだまだ生活は縮小する気持ちにはならないけれど
この先何十年も過ぎ去った過去やモノと一緒にしんどく生きていくよりも
必要なモノをその都度、調達しながら明るく生きていくのかで、
その人の人生の色合いは変わってくるのだろうなと思ってしまいます。
先が見えないことに不安を感じて、どうしていいかわからない人たちが
増えていますが、心を空に出来る時間と空間を手に入れれば、
気持ちを元気にして楽しく生きていける住みやすさが手に入ります。
モノが増えれば、そのために管理しなければとというストレスが増え、
心がどんどん苦しくなってくる。
モノは「ほどほどに」身の回りのモノと上手に付き合っていく。
なければなくて、何とかなる。すこしくらい「いいかげん」に「だましだまし」
「モノがたくさんあれば楽しい生活が送れる」
「本がたくさんあれば不安がなくなる」といった
思い込みを捨ててみるのはいかがでしょうか。
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