- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)後の注目されていたFRB(連邦準備理事会)のバーナンキ議長の会見はQE3(量的金融緩和政策の第3弾)の具体的な縮小プロセスまで示す、非常に踏み込んだものになりました。
QE3の行方がどうなるかについて、市場が疑心暗鬼の状態になっていたため、具体的なプロセスを示したことには一定の評価もありますが、今後の金融市場も不安定な展開が続きそうです。
仮に5月に日本やアジアの株が調整していなければ、今回の会見でかなり急落した展開になっていたと考えられますが、株価の調整が進んでいたこともあり、株価はそれほど反応していません。
しかし、今回はQE3縮小を睨んで、アメリカの長期金利が2.5%台に急騰した結果、日米の金利差が拡大し円安が進行、つられて日本の長期金利も金曜日には終値で0.875%まで上昇しました。
当初の見方では、アメリカの緩和マネーの逆流により、リスクオフの流れが強まり、株価の下落と共に円高が進行し、長期金利も低下すると見ていたのですが、アメリカの予想以上の金利上昇と黒田日銀による異次元緩和により、リスクを取りにくくなっている市場参加者が、国債購入に慎重になり、結果的に金利上昇という流れにつながっているようです。
今週の長期金利の予想レンジは0.840~1.000%と、再度1%まで上昇すると指摘する市場参加者もおり、黒田日銀の金融政策が注目される展開になりそうです。
7月の長期固定金利は一旦落ち着くと見ていますが、8月の長期固定金利は、アメリカの金利動向や7月の日銀金融政策決定会合の結果によっては、波乱の展開になる可能性もあると考えています。
沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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