自分の会社は、どのようにしてお客さんを作っているのか。そのお客さんをどのようにしてリピーターにしているのか。色んな人の話を聞きますと、意外と自分の会社の仕組みについては知らないことが多いです。一番身近にある起業のテキストは自分の会社です。よく知っているのも自分の会社です。
ここでポイントを押えた上で、起業のためのノウハウ本を読みますと、理解がとても早くなります。自分の会社のビジネスモデルがしっかり頭に入りますと、他の会社のビジネスモデルも理解しやすくなります。ただ、既存企業のビジネススタイルと新たに起業した会社のスタイルは、違いますから注意が必要です。
起業の勉強では、失敗した人の話はとても役立ちます。広く公表されている成功した起業を探ることよりも、失敗した原因を探る方が大事です。そのうえで、失敗しないためには、何をするべきか、何をしてはいけないかを考えることです。失敗しないためには、日ごろから経営者の意思決定を重視することです。
米国からマネジメントのノウハウが日本に導入された1970年代、一番驚いたのは経営者の意思決定が、会社の将来を決定することに気付いた時と言われています。それまで、日本人経営者は一人で意思決定をせず、同業者と足並みを揃えることに専念してきました。すべてのモノゴトの判断は、同業者の判断に任せていました。
現在のビジネスでは、すべては経営者の意思決定にかかっています。そのため、起業家は日ごろから意思決定の訓練をして、その結果を自分できちんとチェックすることです。実際の起業は先になるにしても、今直ぐできる日ごろの生活上での意志決定によって、トレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
【一言】
住宅業界は消費税増税が実施される来年4月に向け、駆け込み需要が驚くほど伸びているようです。5%から10%まで上昇することを考えますと、安く買える今はラストチャンスなのかもしれません。日々、ビジネス環境は変化しますが、消費増税などはその際たるものです。この変化をどう生かすか、起業家の裁量にかかっています。
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