暦の上では、6月21日が夏至で夏もすぐそこです。 今年の夏の予定はもうたてましたか?
国内旅行、海外旅行、近場でのんびりなどもうそろそろ予定を固める時期になってきましたが・・・
ちょっと日常から離れた場所で、自分の体と向き合ったり、今までと違った価値観や生き方をしっかり考えてみるのもいいかもしれません。
そのためには、さらにエネルギーを費やしてしまう都会や人の大勢いるテーマパークなどでなく、できるだけ自然に囲まれた静かで心地の良い場所でゆったり過ごすのはいかがでしょう?
そこで、今回私がご紹介するのが「リトリートリゾート」。
リトリートとは、もともと退却、隠居、避難といった意味ですが、そこから仕事や家庭などの日常から離れて、自分だけの時間に浸る、あるいは、自分を見つめなおすことのできる場所という意味でも使われます。
私自身、日本のリトリートリゾートの中でも先駆けとなる「穂高養生園」を2年前に初めて訪れて、自然の中で心身ともに癒されました。北アルプスの雄大な自然にいだかれた長野県安曇野には、いくつかのリトリートリゾートがありますが、穂高養生園はリゾートといういうよりは、森の中の隠れ家サロンといった趣です。
木をふんだんに使った宿泊施設のある「里の家」と「森の家」がメインの建物で、その他にもセルフビルドで建てられたカフェやかわいらしいコテージが点在して建てられています。自然の素材を活かした建物を眺めるのもとても楽しく、木々や川、畑を見ながら散歩がてら施設を行き来することができます。
養生園での過ごし方は、1日2回の食事以外は、本を読んだり、昼寝をしたり、近所を散歩したり人それぞれ。朝食前や夕食後はヨガや森林を散歩するプログラムが組まれており、誰でも参加できるし、参加したくなければしなくてもいい。
他にも、鍼灸やアロマセラピーが受けられるセラピールームがあったり、源泉から引いた温泉、フィンランド式の石造りのハーバルサウナ(これが最高に気持ち良かったです!)なども、利用することができます。
滞在前は、1日2回の食事と聞いて、おなかがすかないかしら・・・などと考えていましたが、心をこめて作られたマクロビオティックをベースにした玄米菜食を川のせせらぎや鳥の声を聴きながらいただくと、おなかも心も満たされ、物足りなさなど全く感じませんでした。なにより朝は、原生林を散歩した後に、「お腹がすいた~!ご飯が楽しみ!」と思えることがとても心地よかったので、普段の生活でも、食べる時間帯や内容、時間のゆとりがあればこういう感覚を味わうことが普段でもできるんだなぁと、あらためて自分の生活を振返りました。
養生園を訪れ、お日様と共に寝起きをし、規則正しくからだにやさしいものを食し、原生林の中を散歩したり、星を見たり、ゆったりした時間を過ごすことで、いかに自分が普段自然の時間の流れに即した生活をしていないのか、食事をおろそかにしていたとか、運動不足、睡眠不足であったということに自然と気づかされました。今回は、自分の体験からリトリートリゾートの紹介となりましたが、普段置かれている生活環境からちょっと離れてみてることはとても大事なことだと思います。それによって、自分のライフスタイルを客観的に見ることができ、ライフスタイルを見直すきっかけにもなります。
慌ただしい日々の疲れを癒しに、ほんとうの意味での贅沢な旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
穂高養生園
http://www.yojoen.com/
鍼灸師 中嶋恵子
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