- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
共通点が多いというのは、恋愛感情だけでなく、仲間意識を生み出しますし、また好ましい、という感情にも関わります。
アメリカ旅行の際、関西空港から飛び立ち、ロサンゼルス空港で乗り継ぎのため、飛行機を降りました。機内で日本人の騒がしい集団がいて、少々不快な思いをしていたので、飛行機を降りて、ロサンゼルス空港のレストランで、ようやく周囲は外国人だけになり、ちょっとほっとしていました。
ほどなく、そのレストランに、先ほどの機内で騒いでいた、その日本人の集団が入ってくるではないですか。思わず知らない振りをしていたら、というより、全く知らない人だったので、振りもなにも、知らないので、挨拶する義理もありません。にも関わらず、その集団のおっちゃんは、私たちを見とめると、ものすごく親しげに懐かしげに、近寄ってきて、しゃべりかけてきました。
ロサンゼルス空港の、外国人だらけの中で、同じ日本人だったということが、親しさを感じたのでしょう。一応、愛想笑いだけは返しました。
まだ昭和時代に、英語を習っていたとき、たまたまアメリカ黒人の先生と地下鉄で一緒に帰りました。2駅ほど一緒で、先生の方が先に降りたんですが、そのとたん、見知らぬ日本人のサラリーマン風のおっちゃんが、すごい勢いで近寄ってきて私に「あんた、大丈夫か、何もなかったか」と心配そうに聞くのです。
先生は知り合いだけど、この日本人の男性は知らない人です。あんたのほうが恐いわ、って思いましたが、おっちゃんは、おっちゃんなりに、当時まだ、清純そうに見えた私を、サムライ魂を掛けて守ってくれたつもりでしょう。一応、大人の対応としてお礼だけは言いましたが、私の体は、控えめに離れ気味だったと思います。
周囲と比較をして、より共通要素が多いことに対して、私たちは親しみや好ましさを感じます。
つまり、違いを減らすことは、親しみや好ましさを感じる要素になります。
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