失敗する可能性も高い危険な手術で、術後2カ月でフィットネスにリハビリできています。わたしも腰椎椎間板ヘルニアの手術をして、術後の不安な心理はよく判りますので、ストレッチをしながらよく話しをします。そして、激しいストレッチよりは、軽くウォーキングを勧めていました。
男性は、年齢的な焦りもあり、どうしても衰える筋肉を鍛えようと無理をします。そして、先週後半からはぴったりとフィットネスに来なくなりました。激しい運動をして、頚椎が再びずれないことを願っています。弱っているとき人間の身体はあっけないほど弱く、しっかり肉が癒着していないと直ぐにずれます。
同じような思いを、起業相談においても感じることがあります。一番多いのは、生活資金を準備しないで起業するケースです。初めて起業する人の中には、開業すると短期間で収益があると思い込んでいる人がいます。そのような、心細いお金を当てにして起業するようでは100%失敗します。
起業においては、最低6カ月間は収入がゼロでも、生活していける資金が必要です。例え現金収入が見込める日銭商売でも、運転資金も必要ですし、どこで資金がショートするか判りませんから、事前に用意しておくことです。このような話を事前にしても、暴走族のように向こう見ずに突っ走る人はいます。
事前マーケティングの実施を何度言っても、無視していきなり起業する人もいます。扱う商品やサービスを、事前に多くの人に試してもらい、反響を確かめた上で起業するのは、現代においては常識です。気持ちが焦っているのは、起業の基本を抜きにして自分流で開業する人です。
昨日も書いたように、起業では人の話を聞ける素直な人が成功すると言われます。やはり、自分が思い込んだことだけに拘っていては、起業には落とし穴ばかりです。ただ、誰の話でも聞けばよいわけでもなく、しっかり人を見れる人でないといけません。コンサルタントやアドバイザーと言えども、信頼できる人とできない人はいます。
【一言】
起業に当たって、「人格を研ぎ澄ますこと」ですと言ったのは、京セラ創業者の稲盛和夫さんです。人の言葉を一言も聞き漏らさず、場の空気や人の表情を見逃さないこと。起業においては、あらゆる方角から問題が起こります。それに対処するためには、やはり「人格を研ぎ澄ますこと」が必要です。
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