- 中西 真人
- 株式会社M&R Consulting 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:ビジネススキル
3回目はBackground(背景)について説明します。私自身が20年ほど前に営業をしていた頃、お客様と対面した時に興味を持ったのは名刺の肩書きでした。それというのも、営業ではキーマン(意思決定者)に会うことが重要と教えられていて、目の前にいる人がそのキーマンであるかどうかを推し量る必要を感じていたからです。もし、そうでなければキーマンに接触するための方法を考えなければなりません。そのため、ややもすると営業手段を工夫することにばかり時間を費やして、お客様との対話に時間をかけることに気持ちが向いていないことがありました。
ここでBackground(背景)と言っているのは、前述した名刺の肩書き(社内のポジション)などではなく、その人の背景です。お客様を窓口としてみるのではなく、ひとりの人間としてみるのです。そのようにして見ると、聞きたいことがたくさん出てきます。今の仕事についてどのように考えているのか、これまでの職歴はどのようなものだったのか、家族や将来像は・・・など知らないことだらけです。
その背景を通してお客様を見ることで、自分がどのように話を進めていけば、営業として信頼を得ることができるのかが、わかってきます。単なる商品説明をする人ではなく、商品を媒介とするビジネスパートナーとして認知される入口が、お客様の背景にあるのです。
このコラムに類似したコラム
話の間(ま)はどうやって取るの? 北島侑果 - 司会者(2013/03/26 23:56)
1-2.販売はとてもシンプル【営業プロ指南書】 廣瀬 孝一 - 人財育成/セールストレーナー/プロコーチ(2017/09/04 19:15)
1-1.なぜ、思うように売れないのか【営業プロ指南書】 廣瀬 孝一 - 人財育成/セールストレーナー/プロコーチ(2017/09/04 14:23)
「公認会計士に合格する頭脳構造の人の講義は、つまらん!」と感じた営業マン、それが私だった。 ヨシダ ハリー - 社員研修セミナー講師(2014/04/25 09:48)
営業を大学で学ぶメリットとは? ~12月1日より就活解禁!~ 田原 洋樹 - 人材育成コンサルタント(2013/12/02 16:09)