- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、先日、財務省から2012年末の日本の対外純資産残高が発表されました。
対外純資産とは、日本の企業や個人が海外に持つ資産から負債を引いた残高のことです。
2012年末は、前年末比11.6%増加して、296兆3150億円と過去最高を更新しました。特に年末にかけて、「円安」による外貨資産の評価額が膨らんだことも、残高を押し上げる要因となりました。
内訳をみると、対外資産残高は、13.8%増加して661兆9020億円と4年連続の増加となりました。また、日本企業のM&Aなどの直接投資は、15兆5240億円増加して、89兆8130億円となっています。
まさに「円高」を“強み”に、積極的に国外へ投資した結果が、功を奏した格好となっています。
これで、日本は“22年連続”で、世界最大の債権国となりました。
ちなみに、2位は中国で150兆2875億円、3位がドイツで121兆8960億円です。
GDPでは、中国に抜かれましたが、“債権国”としての地位では、2位中国を大きく引き離しています。
ただ、対外純資産が増えたからといって、手放しに喜んでばかりもいられません。
というもの、海外から日本への投資が増えると、対外債務が増えることになりますが、日本への投資もある程度促進していかないと、国際社会から取り残され、経済の活性化につながらないからです。
外資を呼び込みながら、国内企業の海外投資や個人の余剰資金が国外にも向かうと言った“バランス”が、これからは重要だと思います。
資産運用の観点から「外貨保有」は、運用面でも、通貨のリスクヘッジとしても、ぜひとも取り組んでもらいたい方法といえます。
それでは、よき週末をお過ごしください。
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
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