- 小日向 るり子
- フィールマインド 代表カウンセラー
- 東京都
- 心理カウンセラー
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090-5606-6857
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
今回で「境界性パーソナリティ障害」についてとりあげてきたこのコラムも6回目になります。
これまでは、パーソナリティとは何ぞや?というところから、症例をいくつか挙げてご説明してきましたが、今回は、ここまでのまとめという形で書いてみたいと思います。
前回(第5回)のコラムで
「一見異なる症状で多様に現れるこの障害も、ある1つの言葉に集約される」
と書き、その漢字3文字を謎かけ風に問いましたが、わかりましたでしょうか?
回答は【不安定】です。具体的には
・感情の不安定さ
・行動の不安定さ
・対人関係の不安定さ
楽しそうにしていたかと思うと急に落ち込む
賞賛していた相手を突然こきおろすようになる
過食・拒食、リストカット、OD(大量服薬)を繰り返す
過剰なまでの異性遍歴
このように「症状」としてのあらわれ方は様々ですが、感情や行動、対人関係の面で、極端な不安定さを見せるという点では共通していて、激しい感情の揺れ方が対人関係でトラブルに発展したり、逆に対人関係のストレスが感情を不安定にし、自傷行為を起こしたりといった風に、それぞれの不安定さが関連し合っているのです。
原因については
「自分はこういう人間である」という自己イメージが描けない
→感情がブレやすく、その感情の揺れから問題行動を起こす
ことが大きいと考えられています。
ブレない生き方
最近よく聞く言葉ですが、これは「自分はこういう人間であるということを認め、それに肯定感情を持って生きていく」ということです。
ブレない生き方、できていますか?
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次回はこの障害を抱えるようになる「病因」について、現在唱えられている諸説をご説明してみたいと思います。
このコラムの執筆専門家
- 小日向 るり子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- フィールマインド 代表カウンセラー
感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。
会社員時代にボランティアで始めた電話相談員がカウンセラーとしての原点。退職後にカウンセラー資格取得。その後労働局にてハラスメント相談員を経て現職。相談内容を特化せずどんな言葉でも【聴く】ことに焦点をあてたカウンセリングを行っています。
「境界性パーソナリティ障害」のコラム
振り回す人の特徴と振り回される人の特徴 ~境界性パーソナリティ障害・補足~(2015/01/17 14:01)
どこに相談すればいい?何科に行けばいい? ~境界性パーソナリティ障害 最終回~(2013/10/18 15:10)
周囲はどう対応したらよいか ~境界性パーソナリティ障害 その12~(2013/09/21 16:09)
対人関係がうまく築けない ~境界性パーソナリティ障害 その11~(2013/08/31 15:08)
薬物療法について ~境界性パーソナリティ障害その10~(2013/07/27 14:07)
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