- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
プレッシャーに強くなる!脳と心を鍛えるサイバーヨガ・スタジオの辻です。
サッカー日本代表の本田圭祐選手は、先日のオーストラリア戦でPKを見事に決めました。
試合後のインタビューでは、「結構、緊張した」と言っていました。
そんな状況でもゴールを決めることができるのはさすがですね。
プレッシャーのかかる場面では、緊張するのは当然のことです。
良くないのは、その自然発生的な生理反応に対して、無理に自己コントロールをしようとする行為です。
うまくリラックスできない強迫観念からさらにプレッシャーが増大するという悪循環が起きてしまいます。
プレッシャーを感じるのは自然の現象なので、それを消そうとせず、放っておく心の習慣を普段から身に付けておく方が本番では効果的です。
そして、PK戦では、ボールを蹴るという動作だけに意識を集中させます。
本田選手は、「真ん中に蹴って止められたらそれはもう仕方がないと思った」と言っていました。
これがとても重要で、一度、真ん中に蹴ると決めたら一切の迷いは捨て、ボールを蹴る動作だけに集中している点です。
自分が目標としていたエリアに蹴って、それをキーパーに止められるのは仕方がないといえます。
これは、自分はそのエリアに蹴るべくして蹴ったのであって、たとえボールは止められてもメンタル面においては失敗ではないといえます。
メンタル面における失敗とは、蹴りに迷いが生じ、目標としていたエリアを外れて、ゴールポストの外に飛んでしまうか、キーパーに止められた場合です。
結果的に同じPK失敗でもこれら二つのケースでは、全く意味合いが異なるといえます。
結構多いのが、今までPKを外したことがない選手が、ゴールポスト外に外してしまうケースです。
これは、シュートが入るかどうか?という「結果」に意識が向かってしまい、脳の「扁桃体」が活性化し、交感神経系が活性化することで主に起きてきます。
つまり、PKを蹴る選手にとっては、真の敵はゴールキーパーではなく、プレッシャーと密接な関係にある脳の「扁桃体」なのです。
プレッシャーのかかる場面では、いかにこの「扁桃体」を呼び覚まさないかが重要になってきます。
それには、普段から脳の出力をコントロールするためのヨガ・トレーニングが必要になってきます。
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筑波大学発ベンチャー株式会社サイバー・ヨガ研究所代表取締役 辻 良史
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