木を囲うと どうなるの・・・? - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

宮原 謙治
霧島住宅株式会社 
工務店

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対象:住宅設計・構造

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木を囲うと どうなるの・・・?

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高気密高断熱住宅の功罪
■高気密・高断熱住宅を省エネ住宅といい、夏涼しくて冬温かい住宅という人たちがいます。そして外断熱だとか内断熱だとかとも言い、その性能を自慢する人たちもいます。

■その殆どが、外気を遮断して、同じ空気を何度も冷暖房すれば省エネ効果があるという主張です。その工法は、構造材である柱をサンドイッチのように囲ったつくりの住宅です。また、合板でパネルをつくった住宅もあります。いずれにしろ、木をプラスターボードやベニア合板で囲った住宅です。

■その結果、室内の空気が住宅の中にこもる環境となり、シックハウス(病気の家)なる言葉をつくり出しました。そして24時間強制換気をしないと住んだらいけないという法律までも出来ました。すなわち、不自然な環境・無理がある環境の住宅が原因で、その結果、副作用や後遺症がでてきたのです。

■人間は空気中の約21%の中で生活するように自然が授けてくれたといわれます。魚は水中の酸素を吸って生きているように、人間にとって生きていく上でもっと必要なのは、酸素が十分含まれた新鮮な空気です。二世帯住宅にも・子供室にも・LDKにも・寝室にも・・・・どこにもも必要ですね。


              木を囲うと困るということになります。



まず、困ったのは、大金を投資して住宅を求めた人たちです。

次に、困ったのは、このような住宅を提案・提供した住宅業者です。

その次に、困ったのは住宅業者にそのような資材を提供した材木業者です。

しかし、国はこのような住宅を改めようとはいまだにしません。何故なのでしょうか?

■謙さんは、住宅環境科学研究の研究を24年前から始めて来ました。

 住宅と人間が人間らしく生活するために必要な機能と環境を合わせ持つ建物です。環境作用の良否が随所で叫ばれています。

 私たちにとって、最も身近で長時間直接肌に触れる住まいの環境を良く理解・納得して家づくりに活かしたいものですね。。。。。。