- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
最近、街のあっちこっちで見かける100円自販機。
大都市の主要な駅周辺でも見かけるようになった。
少し前まで、コンビニ、自販機は定価販売が当たり前だった。
それが、数年前から、コンビニで150円の500ml飲料水が125円で売られている。
今では、プライベートブランドなら、100円という商品も出てきている。
自販機と同じぐらいに、街中ではコンビニを見かける。
そして、自販機は、メーカー、飲料水の種類が限られるが、コンビニなら各社から選べる。
さらに、コンビニなら、発売間もない新商品がある。
それも、自販機同様、24時間対応である。
想像するに、昔に比べ自販機1台当りの販売量も減っていることだろう。
さらに、定価販売の自販機を見かけても、近くに100円自販機がないか、探す自分がいた。
その上、メーカー、飲みたい飲料水の種類がない自販機なら、さらに近くに100円の自販機がないか、探している自分がいる。
この自分の心理の動きに気付いて、今のお客様の購買心理を推察してみた。
客先心理とは、
欲求が満たされる同種の商品なら、少しでも安い商品を選ぶ。
商品を決めていても安く購入できることを知っているなら、それを探す。
同じものなら、より安く購入できるところから買う。
飲んだことのない新しい清涼感を試すなら、多少の価格差は意識しない。
そして、その新しい清涼感が気に入ったなら、わざわざ、それを探して購入する。
こんなところ、だろうか。
商品とは、こういうものなのだろう。
貴社、貴店を自販機に例えて、考えてみることをオススメする。
発売して、もしくは出店して、間もない間は、よく売れる。
しかし、売れる商品、店なら、類似商品、競合店がすぐ出てくる。
それと差別化できなければ、価格競争に巻き込まれる。
そして、安く購入できることが分かれば、安く購入できるところから買う。
商品を開発する企業、店舗なら、できるだけ他社、他店が真似をできないものを作ること。
類似商品、同業他店を出てきた時には、それ以上に差別化した商品を作り出すこと。
仕入れてそのまま販売する企業、店なら、同業他社の動向に細心の注意を払うこと。
そして、常に新商品にアンテナを張り、同業他社に先駆けて扱うこと。
客先心理が分かれば、やらなければならないことが明確になる。
現在、貴社、貴店は、そんな客先心理を常に意識した見せ方をしているだろうか。
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