- 工藤 英一
- Qualia-Partners 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
先日セミナーに行ったら日本人は未来予測が一番好きな人種だと言っていたので、ここで世界の未来予測をひとつ 。
実は、東電の株価を調べていて、なんと、3月の4倍になっているのに驚いて、ついでにCRBをチェックしてしまい、仕事そっちのけで余計なことを考えてしまったのです。
CRBのチャートを見ると、見事に収束しているのです。
収束していると言うことは、これから先、上か下かどちらかの方向に大きく変化していく可能性が大きいと言うことです。
つまり、世界の物価がこれから大きく変化していくと言うことです。
では、上か下か、、、?
いやいや、物価の場合には、上がるのが当然なので、物価が止まっただけでも大騒ぎになります。
つまり、株のように上がるか下がるかではなく、上がるか止まるかと言うことです。
日本の物価をみてみると、ご存じのように1993年からほぼ横ばいで、ここ3年間は少し下がっています。
もう、20年間も止まっているのです。
この間、他の国はどうかというと、あらゆる国が確実に物価を上げてきています。
アメリカも、1993年を100とすると2013年は164になっています。約、1.6倍なのです。
ニュージーランドが1.6倍、フランスが1.4倍、ノルウエーが1.5倍、、、ちなみに、ウズベキスタンは770倍にもなっています。
と言うことは、今までこれだけ上がってきたと言うことは、CRBのチャートが示唆していることは、止まると言うことと考えるのが妥当です。
金も上げ止まり、アメリカも莫大な赤字解消に乗り出すことを考え合わせると、世界の物価上昇がとまり、ここ20年の日本のようになると言うことも、、、まんざらでもありません。
ところで、思い起こすと、日本で漫画やオタク文化が花開いたのも物価が上がらなくなった頃からではないでしょうか?
経済が低迷するとそういった文化が盛り上がってくるとすると、これだけ日本のオタク文化が世界中でもてはやされているのは、経済低迷の予兆とも考えられます。
さらに、日本は世界一の少子高齢化国家ですが、Gapminderで世界中の国のここ50年間の昭史少子高齢化の変化を見てみると、もの凄い勢いで世界中の国が追いついてきています。
先進国だけでなく、アフリカの名前も知らないような国が、F1のようなスピードで日本のように少子高齢化しているのです。
CRBのチャートの収束、金の上げ止まり、アメリカの赤字解消、日本のオタク文化の人気、世界中の少子高齢化、これだけ条件が揃えば、世界の物価は上げ止まりまったりとした経済の時代がやってきそうとも思えます。
そうなると、福祉などは立ちゆかなくなり、今の日本のような問題があちらこちらで噴出してくるはずです。
しかし、悲しいことだけではありません。
IPS細胞、ロボット、宇宙開発など、ものすごい経済インパクトのある分野が花開きそうにもなっています。
つまり、まったりした希望のない世界に、盛り上がりを見せる希望だらけの領域がちょっと顔を出している、もの すごく差が激しい世界になるということです。
みなさんはどう思いますか?
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