- 佐藤 陽
- FPオフィス ケルン
- 千葉県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
こんにちは。住宅ローン専門FPオフィスケルンの さとう よう です。
消費税の増税が予定されていて、最近は住宅ローン控除の拡大、延長も検討するという
報道が出ています。
今は住宅購入のチャンスか? と気になりますよね。
今回に限らず、住宅ローン控除の制度が改正されたり、税制が改正されて、贈与の非課税枠が増えたりすると「住宅購入の好機到来!!」といった宣伝などを目にするようになります。
政府も住宅購入心理を刺激して、経済を活性化させようという趣旨もあるので、購入者にとってそのようなタイミングでの購入はメリットも多くあり、悪くないタイミングです。
ただ、住宅業界にいた経験も踏まえて、僕が考えるのは、
「いつでも今が買い時」です。(笑)
ただしこれには
「もろもろの条件が揃ったら」という前提があります。
つまり正確にいうと
「もろもろの条件が揃ったらいつでも今が買い時」です。
このもろもろの条件とは、例えば
住宅購入用の自己資金の準備が出来ている
車のローンが終わっている
住宅ローンを組むのに問題のない環境になっている
(勤続年数が最低でも一年以上ある、収入が安定している、税金や既存のローンの滞納がない、など)
ライフプランを考えて、住宅購入後も家計が希望通りに送れる
少なくとも住宅ローンの実行までに転職の予定はない
賃貸住宅ではなく、家を所有する明確な理由がある。
などです。
つまり金利が安いから、住宅ローン控除が拡大されたからという理由だけで購入を検討するのではないということです。
もちろん「購入できる条件はそろっていたけど、金利が下がるのを待っていた」というような確信犯の方は問題ありません(笑)
たまたま家の購入ができる時にそういった政府の政策でメリットが受けられることもあるということだと個人的には思っています。
世間で「今はメリットがたくさんあります」と騒いでいる時に、いづれは家を買いたいと考えている人の中でそれが気にならない人は少ないとは思います。でも購入するための条件が揃わないのに、強行突破するのは危険です(笑)
「自己資金はないけど、全額ローンを組んででも今、買ってしまおう」みたいな勢いはあまりお勧めできません。
「タイミングを逃したら、損するでしょ」と思われる方もいるかもしれません。
世の中で政府の住宅購入刺激策が少なくなり、住宅購入にメリットが少ないように感じる時には、お客様の動きが鈍くて困る販売する側(工務店やハウスメーカーなど)は独自にお客様にメリットを感じていただけるようなキャンペーンなどをやるものです。
単純にどちらが得かという比較はできませんが、いつでも住宅を購入しようとする人には国か販売側から提供されるメリットが存在します。
なので「条件が揃ったらいつでも今が買い時」と考えています。
何より大切なのは、長い期間返済をする住宅ローンを組むことに問題はないかということを慎重に検証することのほうだと考えています。
そもそも自分の家計は住宅取得の条件を満たしているの?
今は満たしていないけどどうしたら満たせるの?
といったことを考えるきっかけになったとしたら、ぜひ一度ご相談ください。
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