それは「自律神経失調症」ではありません - ヨガ全般 - 専門家プロファイル

辻 良史
筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
東京都
博士(体育科学)

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閲覧数順 2021年07月30日更新

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それは「自律神経失調症」ではありません

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無敗脳

パニック発作を含む「不安障害」を患っている方が発作を起こした場合、多くのケースとして心拍数が上昇し、身体が硬直して、呼吸が乱れるといった現象が起きます。


そして、こういった症状を改善しようと病院に行くと、多くの場合、自律神経失調症と診断されるようです。


しかし、この発作は、「自律神経失調症」が原因なのでしょうか?


私は違うというスタンスです。


何かしらのトラウマ記憶が頭の中で浮かんで発作が起きている状況では、「恐怖」を感じている状態です。


恐怖」を感じることで、交感神経が働き、心拍数が上昇し、筋肉が収縮します。


身体を守るために恐怖刺激に対してきちんと自律神経系が反応していますので、自律神経自体は正常に機能している状態といえます。


ただ、発作が起きている状況では、アクセルを踏みっぱなしの状態ですので、ブレーキの役割である副交感神経のチューニングも普段からしておく必要があります。

 

最近、当スタジオにお越しいただくお客様のケースで非常に多いのが、「自律神経失調症」と診断された後に本当に乱れているどうかをデータとして確認したいという要望が多いです。

 

私は、測定前に簡単に日常会話から色々とお話をお伺いをさせていただくのですが、その時点でおおよそ乱れているかそうでないかの判断がつきます。

 

睡眠障害の方は、多くのケースで乱れているといえます。

 

しかし、パニック障害の方はむしろバランスが良い傾向にあります。

 

つまり、発作が起きていない状態では自律神経バランスは正常ということです。

最近、アメリカを中心にヨガがトラウマケアに効果的だということが多くの論文でも明らかになってきました

 

アメリカはベトナム戦争の帰還兵の問題を抱えているためトラウマ研究がとても進んでいます。

 

ヨガでトラウマケアをする場合、ヨガのポーズに制限時間を設け、ヨガにも発作にも必ず「終わりがある」ということを徹底的に脳に覚え込ませる作業をします。

 

トラウマは不安障害の方だけの問題ではなく、アスリートであれば試合中の重要なポイントでの失敗体験によっても蓄積されます。

 

チームに迷惑をかけられない団体スポーツならなおさらこのトラウマによる影響を受けやすい状況といえます。

トラウマ記憶に特に関わっているのは脳の「扁桃体」と呼ばれる部位です。

 

「扁桃体」は脳の左右に存在し、わずか1.5センチほどの器官です。

 

しかし、この「扁桃体」によって私たちは生理的に好き嫌いを無意識のうちに判断したりしています。

 

つまり、知らず知らずのうちに「扁桃体」によって人生を左右されているといっても過言ではありません。

 

いかにこの「扁桃体」とうまく付き合っていくかがQOLや競技人生を高めるためのひとつの大きなカギといえます。

 

筑波大学発ベンチャー株式会社サイバー・ヨガ研究所代表取締役 辻 良史

 

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