- 牧野 俊浩
- (有)文化センターボックス 代表取締役
- 埼玉県
- 音楽家
こんな気持ちからの歌い手人生出発でした
-
「つれづれ音楽生活」というメルマガを配信し始めて、もう9年以上たちました。
最初の頃、どんな考えをしていたのだろうと思いバックナンバーを覗いてみると結構いいこと言ってる。
で、時々はそんなお話を・・・・。これは2003年12月配信第2号のバックナンバーからの抜粋です。
■今日のバイブレーション■
音楽は体育の先に立ち、上にたたねばならない。
なぜなら魂が肉体をつくるのであって、その逆であってはならないからだ。
(プラトン:ギリシャの哲学者)
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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この言葉を知ったのは、プロの歌い手になってからだ。
高校時代に柔道部という一見硬派風の部活動に精をだしてはいたものの、男だけの汗臭い取っ組み
合いに、それほど魅了されていたわけではない。高校二年で、運良く黒帯をとったのをきっかけに、無理やり擦り切れさせた黒帯で、胴衣を無造作風に巻き上げたものと、なるべく少な目の教科書をブックバンドで結わえたものを肩にして通学するスタイルに切り替えたということから考えて、まあ、一種の自己アピー
ル。
当時、ちょいと洒落た仲間がギターを手にし始めた頃だったから、「俺は、そんな軟弱なもんは相手にせん」という主張でもあったのかもしれない。
両面から、迫る奴もいた。(あいつ、どうしてるだろう・・。爪先の手入れだけはかかさず、それでも一応は三年間、道場には、いた)
まあ、ほとんどの部員が長髪で、お坊ちゃん風だった事を思うと、まあ・・その程度の柔道部ではあった。
軟弱さは、心にスキができる。それみたことかとでもいわんばかりの顛末である。
腰を痛めた事のをいいことに、大学では、見事な転身で、女の子と歌でもうたってみっか、となった。
潜在的な欲求が、やっと満たされたともいえる。
以来、同期の仲間たちが4年間で、まなじりを結して企業戦士として羽ばたく時がきても、未練がましくもう一年大学に残りつづけている(つまり・・留年ってことですね)うちに、現在の歌い手という仕事の入り口にたつことになった。
今回のバイブレーションは、少し耳に痛い言葉である。
当時、たいした歌もうたえなかったにもかかわらず、プロのオペラ合唱団に入団を許された陰には、きっと、「発声は、まるっきりできあがってはいないが、体格的には声量がでそうだ」とか「オペラは総合芸術であるから、まあ貧弱な音大出身と一緒に並べておけば舞台の重しくらいにはなるだろう」という事もあったのではないか。
ならば、僕の場合は「その逆であってはならないからだ」からの出発といえる。
いまだに「魂をつくりきれていない!」の叱責が客席から飛んでくるのではとビクつきながら、それでも、メゲズに明日も、うたってゆく。
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こんな記事を書いていたようです。
最期のフレーズは今もさして変わらない気持ち。
この領域には完成というものがないですから。
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そんな歌い手人生の出発から、はや44年。
なんとか「歌」というものの正体が見え始め、声の出し方がわかって来たときに、「声みがき術」というものを紹介し始めました。
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