【最強ビジネスモデル】視点と立ち位置。 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

星 寿美
プラウドフォスター株式会社 代表取締役
東京都
経営コンサルタント
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【最強ビジネスモデル】視点と立ち位置。

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 【最強ビジネスモデル】  2013.05.01 No.0610
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まさに社会の縮図!
と思えた、あるメールングリストでのやり取り。

AさんもBさんも
よく知っている友人なのだが
この二人のやり取りが
あまりにも「チクハグ」していてる。
そして、似たようなことが社会に溢れている。
それで、これが社会一般的に多い会話の代表例として
ご紹介。(あまりに長文なので概要のみ)

Aさん(1)
 「Bさんは理論屋さんで屁理屈。
  それはお母さんに甘える自分の息子と同じだ」

Bさん(2)
 「それを甘えと決め付けられては息子さんも辛かろう。
  こんな事があった(自分の保育園での実話例文)
  また、こういう例もある。甘え云々ではなく、
  ただ客観的に状況を説明しているだけ」

Aさん(3)
 「論破したい気持ちも分かる。
  お母さん聞いて聞いて~。それも甘えよね」

ここで、私が登場(4)
 「いやぁ、自分の視点から決して離れないと
  こうも、ちぐはぐして、他人事だと面白~い。
  視点と立ち位置を自由に変える事が出来たら
  発展性があって面白いんだけどね」

Aさん(5)
 「何かを感じてくれてありがとう♪
  人を通して(鏡)感じるのは、自分の姿だから…」

Bさん(6)
 「意見を自由に言い合える為には幾つかの条件があって、
  お互いが自分の枠を意識しつつも、愛手の枠組みにも
  興味関心を持つ。

  自分のフィルタを通して見た世界が全てでないことを
  意識化しつつ話してみる。

  そして重要なのが感情論に走らない。

  言語コミュニケーションの一つの特徴は
  客観性と論理性。

  ここに感情論を持ち込むとややこしい。

  何故か。

  感情は主観の世界だから。
  そして、主観の世界は、
  人それぞれのフィルタを通った後の話。

  残念なことにお互いが
  どんなフィルタを持っているかが
  分からない点も話をより複雑化してしまう。

  このフィルタを一旦脇に置いて
  森を見ようと思った時、
  初めて対話が成立する。

  とまあ、原理的にはそんな感じ。

  そして、論理性を欠いた話の時に
  往々にして起こるのが、価値観の押し付け
  なのだけれど、当人は全く気付いていない点が
  何とも対処しづらい点でもある」

Aさん(7)
 「私、とことんBさんに叩かれたんだね。
  ビジネスならいいけど
  私は仕事柄、感情に寄り添うのが仕事だから。
  だから幸せ~」

Bさん(8)
 「叩いてないって・・・。
  役割の話でシーンの話ではなかったんだよね。

  ビジネスシーンでも感情のコミュニケーションは
  重要な役割を果たしているので、シーンで
  縦割りにしてしまうとちょいとややこしい。

  何て言うかなぁ~。
  メラビアンの法則で非言語コミュニケーションが
  93%ってよく言われているけれど、
  言語の司っている部分が論理性や客観性。

  非言語の部分にたぁ~っぷり感情表現が
  含まれているとそういうこと。

  だから、言語コミュニケーションの領域に
  感情論を持ち込むとややこしくなる。

  ここで更に説明が難しいのが、
  感情論を持ち込まないけれど
  感情表現は出来るという点」

永遠に続く・・・(笑)。

Aさんは、Aさんの視点と立ち位置から見える
世界だけで全てを判断してメールを書いている。

一方、
Bさんは、自分の視点だけではなく
Aさんの視点も、他の視点も俯瞰した視点と
立ち位置から理論的にメールを書いている。

いや~、社会では、あまりに多いので
どんな対応をしたら良いか常々考えていた。
そのアイデアを考えるのに
私にとって、非常に良い題材となった。

(1)
まず社会の代表(笑)、Aさんは
大前提を決め付けている。

「Bさんの行動は甘えから来ている」

この大前提こそが全く違うのだ。

しかも、その大前提がBさん自身のことなので難しい。
Bさんの事はBさんにしか分からない。
他の誰にも決め付けられる問題ではないにも関わらず
そのBさんを決め付けている所から
大前提が始まっている。

これは社会では非常によくある例。

大前提が違う。
その大前提から発する言葉でやり取りするから
どんどん歪んで行くし、言葉に反応していって
まったく別の、誰の、何の話を
しているか分からなくなって行く(爆)。

子どもの頃から、この現象に常に辟易していた私は
まさに、このやりとりが社会の縮図と見えた。

また、BさんはAさんの息子ではないのに
自分の息子と同一視している。

これも、よくあるパターン。
共通点が多いと同じだと決め付ける(爆)。

(2)
実例を多様して
論理的に説明しているが、
(長くてご紹介できないのが残念)
その論理が、すべて(3)のように
むなしく大前提に結びついて「甘え」と
捉えられてしまう。
ここまで来たら、もうお笑いの世界。

(4)
全く関係のない第3者の見え方を伝えてみた。
よくいう「新しい風を入れる?」

(5)
内容には全く触れずに、
相手に見えるは自分の事よ、と。
自分を何かから守っているのか、
何かに抵抗している感じ?
新しい風・・・虚しく惨敗(笑)。

(6)
インタラクティブに会話をする為の
説明を論理的に。

(7)
何故か、被害者に。
そして、自分の感情の正当化?

(8)
色々な事が団子になっていると
見えないから、その団子を分けて考えたらどうだろう
という提案。

ここまで↑

自分の視点から絶対に離れない人は
意外と多い。
このAさんは、まだかわいいほう。

会議で
たった一人でも、自分視点のみという人がいると
時間は取られる、ゴールには向かえないで
大変な事になる。

「その事は充分に理解しているから大丈夫。
 今、その先に進みたいので」

と最終的には、その人を外すしか
先に進めないというほど、時間だけを食っていく(爆)。

しかし、本人だけは全く気付かず。
何をどう説明しようとも
自分視点を離れない。

女子会なら、
次々に話が変化していこうとも
言葉に反応して別の話題にいこうとも問題はない。
結論を出すとかアイデアを膨らますなど
しなくてもいいのが女子会で、
ただ言いたい事が言えれば幸せなのだから。
これがインタラクティブな会話となると
単に単語に反応するだけでは、成り立たなくなる。

・・・という理由で私には女子会が退屈で
とても苦手だ(爆)。

どうして、
自分視点から決して離れず
自分を守ったり相手を攻撃したり
卑下してみたり、何かを教えたがるという
変なコミュニケーションが多いのか。

それは
そういう社会で育っているから。

普通に、当たり前に
インタラクティブに気持ちのよい
コミュニケーションが多い中で育てば
インタラクティブな会話が「当たり前」になる。

周りが日本語を話していれば普通に日本語を話したり
英語を話していれば、普通に英語を話すのに似ている。

自分の意見をしっかり言い
人が何を伝えようとしているか
しっかり聴き、疑問点は質問する。
お互いに分かり合う、
自分も人も尊重しあうコミュニケーションを
増やしていきたいと切に願い試行錯誤している。

自分視点から離れない。
大前提を決め付けている。

これが社会の縮図であるとしたら
感性が高い子どもたちには、ちゃんちゃら
やってられない辛い時代だとも言える(爆)。

視点と立ち位置を自由に移動して
インタラクティブに触発し合い
進化成長していく社会にしていけたら。

いや、その前に我々経営者が、
社員に対して、大前提を決め付けていないか
自分視点だけで話していないか
チェックするところから・・・(笑)。

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■今日のまとめ

・視点と立ち位置を自由に移動して
 インタラクティブに触発し合い
 進化成長していこう。

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