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閲覧数順 2024年11月08日更新

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子育てよりも恋愛に走る女性 ~母性愛についての考察~

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ネットの匿名掲示板で女性の不倫ネタ、特に浮かれている女性が書き込みをすると、
同性から
 
「子供がかわいそう!母親という立場をわきまえなさい!!」
という書き込みが相次ぎます。

ひどい書かれ方をしているのですが、不倫カテゴリは変わらず盛り上がってますし、
釣りか荒らし目的かは定かでないですが、投稿も減らないです。

母性があるはずでしょ!

という書き込みもよく目にするので、本日のコラムは「母性愛」についてです。
上記のような発言は「母性愛は本能」という前提があるからの発言ですよね。
では「母性愛」が本能なら、

車に子供をおきざりにしてパチンコに熱中して子供を死亡させる母親
保険金目的でわが子を殺す母親
そこまでいかなくても
密会に子供連れでラブホテルを利用する母親
 
という出来事がなくならないのはなぜなのでしょうか・・・。
 

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女性という「性」の中には、
子供を育てる 「母性性」 と、
男性と関係を持とうとする「女性性」 というふたつが存在します。

子供を産んで子育てをしている期間中というのは、本能的に 「女性性」よりも「母性性」が優位にたつようにできています。
特に、哺乳類はその傾向が強く、たいていの哺乳類は、妊娠中、子育て期間中はセックスをしません。
オスが求めてきても逃げ回っているのが普通です。
※ごく一部の哺乳類(サル)を除きます
 
これは、種の保存本能からいうとあたりまえです。
なぜならなるべく多く、長く、同種を来世に残したいと思うのであれば、一生のうちにあまり多くの子供を産むことができない哺乳類にとって、子育てを邪魔することは、種の保存にとって危険な行為だからです。
 
しかし人間は、「戦争」 ということを始めてしまいました。
同種の殺し合いという、他の哺乳類では行わない行為です。
戦争をするようになったからなのか、戦争がなくてもそうなったのか、真実は永遠に
謎ですが、人間という哺乳類は、同種で殺し合いをするがため、
妊娠中であっても子育て中であっても、種の保存行為をするようになりました。

妊娠中、子育て中の女性すべてが、夫から逃げ回ったり嫌々ながら夫婦生活に
応じているわけではないことは明らかなので、人間であるところの女性には、妊娠・子育て中でも男性を愛したい、愛されたい、という 「女性性」 が存在しているということになります。
 
つまり、他の動物に比較すると人間の 「母性性」 はかなり危ういもので、「本能」 ではないのです。

でも、「母性性」よりも「女性性」が優先されるようになってしまうと、種の保存は危なくなります。
やはり人間が産める子供の数も限りがあるので、一つの命は確実に次の命を生み出すようになるまで育てなくてはならない。

そして「どうにかしなければ」という気持ちが湧き上がります。
これこそが、種の保存の 「本能」 です。

で、どうしたか。
人間は、「文明」という形式を作ることで、母性性を外から守ろうとしてきたのです。

それは、女性に「よい妻、よい母親でいることが、女性の価値である」という教育をしたのです。
「良妻賢母」 という言葉を聞いたことがありませんか?
この言葉は、日本古来の四文字熟語と思われがちですが、実はヨーロッパの価値観の輸入です。
女性は家にいて、家事と育児に専念するのがもっともよい生き方であり美徳である
女性はそう両親や社会から教育され、そういう生き方をしてきました。

結果として、人間という種が保存されているので、それは一定の成果をあげているとも言えます。

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私はフェミニズムについては専門ではないので不勉強な部分が多いですが、女性解放運動って、社会の時間に暗記しませんでした?

フェミニストと呼ばれる平塚らいてうとか与謝野晶子は「良妻賢母」を嫌ったのではなかったでしたっけ?
嫌わなかったとしても、男女の平等を説いたのですから、良妻賢母とはベクトルが違いますよね。

ん?!与謝野晶子って、5000円札の方ですよね。
お札って、世の中に賞賛される人が入るのだと思っていましたが、はたして与謝野晶子の女性解放運動は「女性性」「母性性」の観点からみると、どうだったのでしょうね。

私自身は、女性がもっと世の中に出るべきだ、とかその逆だ、とか不倫は刑事罰にすべきだ、とか逆に愛が全てだ、とかそういった思想めいたものは持っていません。
どんな考え方も1つの価値観に過ぎないと思っています。

でも、ある人の価値観を汚い言葉で頭ごなしに押さえつけて持論を展開する最近のネット掲示板での女性の発言にはやり方にはただただ怒りを覚えます。

女性の解放って、そういうことじゃないのではないんじゃないかな。

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(東京都 / 心理カウンセラー)
フィールマインド 代表カウンセラー

感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。

会社員時代にボランティアで始めた電話相談員がカウンセラーとしての原点。退職後にカウンセラー資格取得。その後労働局にてハラスメント相談員を経て現職。相談内容を特化せずどんな言葉でも【聴く】ことに焦点をあてたカウンセリングを行っています。

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