- 北島侑果
- 株式会社マーキュリング 代表取締役社長
- 東京都
- 司会者
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
営業をしている知り合いの女性(31)から
「うちの会社の大口のクライアントさん(T)がほぼ毎日クレームの電話を掛けて
こられます。毎日怖くてストレスが溜まって辛いです」と相談がありました。
「社内の上司の方々はそれを知っていてどんな姿勢ですか?」とお聞きすると
「社内はみんな協力的です。でも大口の方が相手なので対策がありません」と。
「そうですか。でもあなたが楽になる方法は6つあります。
まずひとつは周りにとても恵まれていることに心から感謝してください。
社内環境が一番大切です。時間の長さが違います。逆じゃなくて良かったですね。
日々最悪なことではなく最良のことを探して心の大部分に置いてあげてください。
二つ目はその環境はTの外部圧力による恩恵もあると思い感謝してください。
もしかしたらTの圧力がなければ社内がそこまで協力姿勢を示してくれたかどうか
分かりませんしそれだけ多くの人と深く会話する機会も無かったかもしれません。
三つ目はTの圧力は自分を大いに研ぎ澄ましてくれていることに感謝してください。
それだけ理路整然と会話ができているのもTの圧力があったからかもしれません。
人は危機状況でしか成長しないといわれています。良い機会を得られましたね。
四つ目はやるべきことをちゃんとやってきた自分の行動に自信をもってください。
実質的な業務に関して力の限りを尽くしてきた自分を認めてあげてほしいのです。
五つ目はTは他人の辛さが分からない心寂しい時と労わって差し上げてください。
六つ目はそんな慈しみをもてる健全な心身をもつ自分自身に感謝をしてください。
会社というものは、与えられた業務を無機質にこなすだけの場ではありません。
人生の大半を過ごす会社は、人としていかに生きるべきかを学ぶ場でもあります。
つまり、そこで生まれる心の状態はあなたの人生そのものということになります。
どんな人生でありたいですか?辛く暗い人生?それとも心温まる明るい人生?
ひとつ問題が解決しても人の成長法則に則りまた新たな問題が出てくるものです。
もしまた辛くなってもそれは己の心の在り方を省みる時がきたという事ですよ」と。
直後「あー楽になりました」と
憑き物を落としたような表情をされました。
後日「あれから毎日が楽しいんです。あのとき話を聞いてもらえていなかったら
もう精神的にギリギリだったので体調崩して会社も辞めていたかもしれません」と。
そして2ヶ月後「実はあのクライアントさんとすごく仲良くなりました!」と。
「何かあったんですか?」とお聞きすると
「わたしが風邪を引いて声ががらがらのときに電話をしたら
すごく心配してくれたんです。こんなの初めてで。風邪引いて良かったー」って。
「あなたの慈しみの心が伝わったんですよ。
良かったですね」
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