二十四節気から見る春のお話。 - その他の心と体の不調 - 専門家プロファイル

徐 大兼
アキュラ鍼灸院 院長
東京都
鍼灸師

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対象:心と体の不調

快眠コーディネイター 力田 正明
快眠コーディネイター 力田 正明
(快眠コーディネイター)

閲覧数順 2017年05月29日更新

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二十四節気から見る春のお話。

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東洋医学

すっかり暖かくなり、朝晩も過ごしやすく、日なたに出るとポカポカとい~い気持ちです
だけど、今年も春の空はとっても荒れ模様。
風が強く吹いていたり、暑さ寒さが激しかったり、まだまだクローゼットが落ち着かない日々が続きます。春は秋空と同様に移り気なお天気ですね。

近頃本屋さんでよく見かけるようになった「二十四節気(にじゅうしせっき)」という言葉があります。
覚えやすいものでは立春、夏至、秋分など、四季を表す言葉が入っている「二十四節気」ですが、一体どういうしくみなのでしょうか。
春夏秋冬とどのように関わっていて、なんのために作られたのでしょうか。
また、そんな春にぴったりな食材についても紹介したいと思います。

まず始めに、日本で正式に使用している暦は「グレゴリオ暦」といわれる世界標準の暦です。
太陽の好転周期365日を一年とする「太陽暦」と呼ばれ、明治6年より日本で使われるようになりました。これがいわゆる「新暦」です。

一方、月の運行の一巡をひと月とするものを「太陰暦」と呼び、明治6年以前に日本で使われていました。これが「旧暦」にあたります。
十二支、二十四節気、大安仏滅などは旧暦で使われていた暦注になりますが、現在でもよく見かけますね。
江戸時代に使われていた太陰暦は「太陰暦」と「二十四節気」を合わせたものでした。

さて、「二十四節気」ですが、これは古来中国で考案されたもので、太陽が15度動くごとの12ヵ月の節目と中間点を表しています。1年を24つに分け、1つの節を15日前後としています。
二十四節気の1年の始まりは「立春」。この日から春が始まり、「立夏」から夏が始まります。そして「立秋」の秋を迎え、「立冬」で冬が始まります。
以下の6つの節気が「春」となります。記載した月日は新暦(今使われているもの)です。

・立春 りっしゅん 2月4日
・雨水 うすい 2月19日
・啓蟄 けいちつ 3月6日
・春分 しゅんぶん 3月20日
・清明 せいめい 4月5日
・穀雨 こくう 4月20日

これを見ると、今は春の終盤にかかっている頃でしょうか。

東洋医学における五行説では春の気は「木」、方位は「東」です。
この時期、北風は東風に代わり、冬からゆっくりと春に向かうその様子を6つの言葉から感じ取ることができます。

「立春」から15日ほどで「雨水」を迎え、気温がわずかに上昇して雪やアラレは雨に変わります。とはいえまだまだ大雪が降ったり、空気がしめって暖かかったりとデリケートな気圧配置。
大地には潤いが戻り、空気も水分を含んで霞がかります。春は遠くの空がぼんやりしていますよね。


そんな、天地に潤いが溢れたころ「啓蟄」を迎えます。
「啓(けい)」=「開く」
「蟄(ちつ)」=「冬の間土の中にいる虫」
虫たちが目覚めて動き出す様子が、このこんがらがった漢字の字画にさえもあらわれているようですね。(笑)

暦の上だけでなく、気候も本格的な春を向えるのが3月20日の「春分」です。
今年の春分もとっても気持ちのよい風が吹いていました。桜のつぼみもしっかりと膨らんで、お花見の計画を立てたころ。

そして、二十四節気でも上位を争うほどの美しい言葉「清明」の季節がやってきます。
その言葉どおりにすがすがしい、美しい桜の咲き誇るときです。
昼間の空にははっきりと春霞がかかり、夜はおぼろ月。
あたたかな春を帯びた草木から発せられる空気は、肺いっぱいに吸い込みたくなります。
近所の土手には楽しげなツバメ達がちらほら飛び交いだすのです。

「夏も近づく八十八夜~』の、その前に、立春からかぞえて七十五日目の「穀雨」がやってきます。
穀雨とは穀物を育てる雨。ところで京都では「穀雨」ですが、青森では「花盛(はなさかり)」だったりします。
春の到来を待ちわびた、北国の人々の気持ちが込められた「花盛」。北国ではまだまだ雪が残っている所もあるため、春を焦がれている気持ちが伝わります。

さあ、こうやってちょっとずつ移ろっていく季節を「四季」の4つだけではなく24つに分けた「二十四節気」。世界共通の暦よりも日本人の生活にとても寄り添っているものです。
この時期、だんだんと気温が上がっていくと、私たちの身体にも変化が起こり、新陳代謝が活発になってきます。
それぞれの季節によって気温や湿度の変化が激しい日本では、気候の変化に私たちの身体も影響を受け、健康が左右されてしまいます。そのため、それぞれの季節に応じた食材を積極的に取り入れてあげることが大切です。

春は環境が変化してストレスを感じやすくなる季節であり、東洋医学でいう「肝」の機能を乱してしまいます。
イライラ、五月病などの鬱症状が出やすい時期でもありますね。また、花粉症などのアレルギー症状も出やすく、気候変動が激しいため風邪をひきやすくなっています。そんな春に積極的に取り入れたい食材は、

●ストレス解消に➡ 春菊、キャベツ、しそ
●精神の安定、リラックをしたい人に➡ 山菜類、菜の花
●「肝」の働きをよくする➡ いちご、グレープフルーツ、梅
●花粉症、風邪に➡ ミント、ごぼう、しょうが、長ねぎ

春菊や菜の花、山菜の苦みがいつもの食事に爽快な変化を起こします。
私のオススメレシピは簡単に美味しく作れる「菜の花ごはん」です!

■材料(4人分)
・お米 2合
・菜の花 1/2束
・卵 2個

A, だし汁 350ml
A, 酒 大さじ2
A, 塩 小さじ1

■下準備
1、お米は水洗いしてザルに上げる。
2、菜の花は根元1㎝を切り落とし、熱湯に塩少々を入れよくゆで、冷水に取り、固く絞って長さ4㎝に切る。
3、卵を溶きほぐし、塩を少々加え混ぜる。

■作り方
①炊飯器にお米とAの調味料を入れ、ひと混ぜしてからスイッチを入れる
②フライパンに油を薄く引き、溶いた卵を入れて火をつけ、菜箸で手早くかき混ぜながら細かい炒り卵を作る。
③炊きあがった①のご飯に、菜の花と②の炒り卵を加え、全体を混ぜ合わせて器に盛る。

~できあがり~



見た目もきれいで心も弾みます!おにぎりにしてお弁当に入れても良いですね!
自分の体調と季節に合わせた食事をとることは養生へとつながります。
日本人の心に深く寄り添った「二十四節気」。忙しい毎日からほっと一息和んで、季節の移ろいを感じていきませんか。

メディカルコンシェルジュ 清水

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