「それはお前のやる気が無いからだろう!」
体調不良で、どうにもこうにもならないときに、それが明らかに風邪や腹痛の症状では無いときに「やる気の問題」と一刀両断に切り捨てる上司がいます。
今朝、テレビを見ていたら眼科医が「眼精疲労」による「肩こり」「頭痛」「めまい」「からだのだるさ」などの症状のお話しをされていました。眼精疲労が重くなると「一見やる気が無いように見えてしまう辛い症状」が出てくるのです。「鬱病」の場合もそうですね。
何ともない元気な人から見れば、そう言う人は、だらだらしているようにも見えるし、単にやる気が無いようにも見えてしまう可能性があります。
しかし、ここで気がつかねばならないのは「やる気が無いように見える」には、必ず何らかの原因があると言う事です。
それを単に「やる気が無い」と切り捨てるのは非常に恐ろしいことだと思うのです。
それが、眼精疲労が原因だったら、眼科医での診察治療によりずいぶんと改善されますし、鬱病だったらきちんと治療をしないと大変なことになります。
仮に「やる気の問題」だとしたら、それの原因を取り除かないと、いつまでも大切な部下の生産性は下がったままになってしまいます。
「やる気が無い」にも、原因がたくさんあるのです。
「何が障害になっているのか?」「何があれば一歩前進出来るのか?」それを聴き出すことが上司の仕事です。
会社は「社員のやる気の結果」によって、その会社の評価が築かれています。
彼らの仕事の結果如何によっては、お客様を失うことにもなりかねないのです。
飲食店や小売店ならば、それが店頭に顕著に現れます。
いつもと違う彼らの状況を「やる気」のひと言で決めつけないようにしましょう。
「やる気が無い」様に見えるときは、その原因を探り、解決のための手助けをしましょう。
決してその原因を「決めつけたり」「無視したり」「誘導質問」したりしないようにしましょう。
その原因を見つける手助けをし、その原因を乗り越える、解決する手助けをするのが上司の仕事です。
テレビでお話しをされていた眼科医によると、メガネを替えただけで、症状がずいぶんと緩和されたケースもあるようです。
「メガネの問題」が「やる気に問題」になっては、あまりにも残念ですよね!
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