- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
ただ手放しに、「金利の高い債券が日本で発行される」と喜んでばかりもいられません。
ここで冷静に考えなければならないことは、金融市場においては、いまだ「円」は“資金調達通貨”であるということです。
海外の企業や金融機関は、金利が低いにもかかわらず、ひたすら「預貯金」に眠っている日本の個人投資家の「お金」を拝借(借入)して、ひと儲けしようということです(上品にいえば、運転資金や投資資金に使うということですが・・苦笑)。
これは、形こそ違え、昨年頻繁に行われていた「円キャリートレード」と基本は同じです。
「比較的為替の安定した金利の安い主要通貨(円)」で資金調達をし、そのお金を運用資金(経営資金)として活用するということです。
残念ながら、“サブプライム問題”によって、アメリカの景気が減速し、“ドル”の価値が一時的に低下したとしても、「円」はいまだ運用通貨ではないということの現れです。
「円」を取り巻く環境は、悪化こそすれ、なんら変わっていません。
私は、何が何でも外貨での運用が良いというつもりはありませんが、そろそろ「預金の箱」からお金を出してあげないと、将来の生活設計にも大きな影響が出てくることになるでしょう。
「何もしないリスク」は、だんだんと高まってきています。
“散り際”がいいのは、桜の花だけにしておきましょうね!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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