先日、ある税理士さんの社会保険加入のオススメを読んだ。
勧められたのは、個人経営の美容室です。
社会保険は任意加入の事業所でもあります。
要するに従業員の方の社会保険料の負担が軽減され、福利厚生
にとってもいいという内容です。
その税理士さんは、おそらく美容業のことは理解していない。
美容業のクライアントがあることと、理解していることは違います。
美容業のことを理解していなくても、税金の計算はできるからです。
もし、この美容室が社会保険に加入したら社会保険料の負担で
経営が危なくなると思われます。
その美容室の収益力が弱いからです。
美容業界、いま面貸し、経営委託が増えています。
社会保険料や残業代の支払の問題があるのは否定できません。
制度があるから入らないとおかしいというのは簡単です。
それならば、なぜ多くの人が制度に入らないのか。
税金というのは担税力という言葉があります。
税金を負担する能力のことです。
税金の負担は大変ですが、一応担税力を考慮して高額所得者
ほど税の負担割合は多いですね。
担税力を考えて税の負担を決めているのです。
いくら増税を決めても滞納が多かったら、その制度がおかしいと
考えることも必要なのです。
その時は、公共サービスが減りますが、選挙で選択するのは
私たち国民です。
社会保障費が毎年1兆円ずつ増え、それに伴い社会保険料が
高くなり、税金の投入もしています。
これから少子高齢化はますます進みます。
今では、給与所得者の給与明細から引かれるのは、税金より
社会保険料の方が多い人がほとんど。
社会保険料の会社負担も限界に近くなっています。
社員が20人以上いれば、中小企業でも年間の社会保険の負担が
1千万円以上になります。
理想と現実のはざまで、経営者は苦しんでいます。
私は、そんな経営者の相談相手になりたいと思っています。
皆様の健闘をお祈りいたします。
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