- 須藤 利究
- 有限会社RIKYU・コンサルティング 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
銀行の決算書の見方を少しずつコラムに書いて見たいと思います。
銀行に評価される決算書(実態修正)
決算書を銀行に提出すると
コンピューターに財務データを入力します。
税務署に提出したものを銀行が実態修正=つまり銀行の
基準で主に貸借対照表の資産を見直すのです。
たとえば倒産したゴルフ場や不良在庫、回収不能の売掛金、
減価償却の償却不足などこういったものを、
減算してその分を「資本の部」から差引く訳です。
企業の本当の体力や安全性を検証する訳です。
大企業の景気も今年は円高や消費沈滞などを考えると、
景気予測はほとんど業種で景気は悪くなると予測しています。
中小企業にも少なからず影響して来るでしょう。
銀行だけで有価証券の含み益が13兆円減ったと言われていますし、
融資も保守的になり、審査は慎重になるでしょうね。
決算書の中身の整備は更に重要性をますでしょうね。
銀行が決算書を採点する基準から見た場合、もったいない勘定科目の処理や
流動負債と固定負債の区分けの仕方などで、決算書の評価は上がることが
結構あります。
会社の決算内容は百社百様、多くの中小企業で銀行の評価を
上げる方法はあります。
しかしながら、実際に2期の決算書を見れば判ると思いますが、
コラムでは一般論が限界です。
成功例を上げると、メガバンクにビジネスローンを申し込んだ企業で
希望の金額に届かず、金利も高いとの相談を受け、
たまたま決算が間近だったので、社長さんと話し、
今期決算終了後、問題点を改善して改めて申し込みしました。
結果、貸出額は75%アップ、金利はちょうど半分の金利まで
下がりました。
社長は「どこをどうしたの?」非常に不思議な顔をしていましたが、
銀行のスコアリングの点数を上げることはたやすくはありませんが
不可能なことではないのです。