こんにちは。
ヒトミ・キュービック・デザインの宇田川です。
現在は、CADで図面を書き、パースも内製する設計事務所が増えてきています。
3Dモデルに色・外装材をマッピングしてパース出来上がり!では、少々物足りない
とお思いの方のために、パース製作のプロからちょっとしたコツをお教えいたします。
本日は、第1回目として「構図」についてです。
出来あがった3Dモデルをどの位置からのパース画像を作るか検討しましょう。
さあ、モデルを画面上でぐるぐる回してください。
小規模建築の場合、基本2点透視が良いでしょう。
3点透視というのは、高さ方向にも消失点があります。高層の場合はこちらを使うと
迫力がでますが、小規模の場合はゆがんで見えてしまう恐れがあり、あまり使われ
ません。
次に画面のどの位置に配置するか検討しましょう。
こちらをご覧ください。
左側の左右対称の構図は、やや退屈な印象を受けます。
右側は建物の正面側の方にゆとりを持たせます。
画面に変化が生じ、前が広々としてきて『明るい希望』が見えてきませんか?
フォトショップで添景を加えてみました。
空に浮かぶ雲、これは実はとても効果的なのです。
左下の中木に対し、右上に動きを加え、画面全体のバランスをとっています。
ソフトウェアの天空設定を使わず、ぜひ効果的な空の写真を探して合成してみてください。
私は時々こちらのサイトを利用しています。
「ゆんフリー写真素材集」http://www.yunphoto.net/
【 構図のコツ 】
建物は真ん中に配置するのではなく、どちらかにゆとりの空間をつくりましょう!
※静的な効果を狙う場合は、真ん中配置もOKです。
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