- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
これまでのブログで、これから売れる、売れないという商品や事業を、いくつか挙げてきた。
そして、現実に挙げた中で、爆発的に売れている商品や事業、厳しくなる商品や事業を当ててきた。
なぜか、というと消費者目線で見れば、誰にでも分かるのではないか。
最初は、液晶テレビ。
エコポイントで、大型家電店が賑わっていた頃、液晶かプラズマか、ハイビジョンかフルハイビジョンか、と言っていた。
それは、消費者にとって、現在の何の不満を解決するものなのか、全く分からなかった。
案の定、今、そんな話題どころか、実質、プラズマを製造する日本メーカーが無くなった。
まだ、4Dや有機ELだと言っているメーカーは、いまだにそれが分かっていないようで残念だ。
携帯ゲーム機。
これも、スマホの出現で、全メーカーの売上が激減しているらしい。
子供は別として、大人がゲームをする目的の多くは、暇つぶし(ゲームをしない私の偏見だが)だと思っていた。
それならば、スマホのゲームで十分である。
同じことが、デジタルカメラでも言える。
吉野家の赤字転落。
値引き合戦に始まった価格、品揃えの迷走。
消費者が吉野家に期待するものを読み間違えたと言っても過言ではないと思う。
これは、マクドナルドでも同じである。
かたや、好調なのは、Appleを筆頭に、スマホ関連メーカーだ。
Apple、サムスンなど製造メーカーは、数社しか残らないだろうが、それに関連する会社は、消費者ニーズを捉えたところは、一部成功している。
代表的なところで、ソフトバンクだろうか。
また、マニアックなところを挙げると、喫茶店というのは全盛期(80年代)の80年代の40%近く減少しているにも関わらず、名古屋本社のコメダコーヒー店は、関東、関西を中心に、ここ20年で500店舗弱まで拡大している。
スターバックスとは、一線を画した店作り、コンセプトづくりに成功したのだろう。
スーパーマーケットでは、どこも厳しい状況だが、ウォールマート傘下の西友が善戦している。
徹底した低価格戦略で、イトーヨーカドーなどを尻目に、店舗展開をするらしい。
しかし、どちらも「このままで」は、いつまでも続かない。
厳しいところは、市場からの撤退を余儀なくされ、存在自体がなくなるだろう。
昨年、最高益を上げたAppleでさえ、後半は減産のニュースが飛び交っている。
iPhoneというハードのみを追求すれば、過去の苦境を繰り返す。
現実にアンドロイドスマホを製造しているサムスンの世界シェア29%に対して、21%と逆転されている。
あくまで、ジョブズが目指していたハードとソフトを一括で、消費者のニーズに応えるものを創造し続けなければならない。
そんな消費者目線で(心理を併せて)見れば、これからの商品、事業が分かるはずだ。
新商品、新規事業の開発、販路開拓のご相談は、お気軽にどうぞ。
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