『中国のネーミング事情』その2 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

島田 千草
株式会社ノーメン・ジャパン 代表取締役
東京都
ブランドコンサルタント

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閲覧数順 2024年11月14日更新

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『中国のネーミング事情』その2

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ネーミング 海外事情
ノーメン・ジャパンの島田千草です。


北京オリンピックを8月に控え、北京の街は今なお建設ラッシュの真っただ中。


北京駐在4年目の友人は、あっという間に街の風景が変ったと話していました。


私にとってタクシーや車で移動する際に一番面白かったことは、中国語文字の広告が街中に溢れていることでした。


当たり前かもしれませんが、世界中の大都市どこへ行っても目につくグローバル企業名が、シンボルマークはそのままでも社名や商品名が中国語で表記されていたら結構楽しいものです。


つまり、中国語に翻字(transliteration)されているわけです。


では早速、世界のブランドネームの一例を挙げてみましょう。


惠普

発音記号で表記すると、惠(huì) 普(pǔ)


これは、HPヒューレットパッカードの中国でのブランド名です。
http://welcome.hp.com/country/cn/zh/welcome.html


「惠」は日本語の恵みと同義、「普」はパブリックという意味で、

ブランド哲学

benefiting the public 人々の為に役立つ

を表現しています。


一方、同じ米国企業であるIBMは、アルファベット表記の頭字語をそのままに残しています。


それは発音上、Iは愛、Bは比(競争)、Mは目として、中国語の単語に結びつけることができるので、たとえ英語が話せない中国人であってもIBMを容易に発音することができるからとも言われています。


また興味深いことに、IBM製品はビジネス向けであるため、これに該当するユーザーの多くは外国語の知識もあり、アルファベット表示でも問題はないとし、


一方のHP製品は、むしろ個人ユーザーをターゲットとしているために、誰もが親しめるネームでポジショニングを計っているとも考えられています。


中国でのブランドの成功は、発音・ポジショニング・フィロソフィーを十分考慮する必要があるようです。






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www.nomenjapan.com