壁に向かうI型キッチンの設計を最近行いました。古くからある配列で、狭い空間を有効に利用出来る点では他の配列よりも優れています。I型キッチンでも以前と変わってきているのは、カップボード・冷蔵庫・炊飯家電等の置き場所です。キッチンそのものはリビングやダイニングから見えても、付随するそれらのものを、家事室やパントリー等に収納しているのです。
キッチンを一つの家具として捉えると、I型キッチンも新しい視点で捉え直す事が出来ます。付随するゴチャゴチャが、キッチンに潤いのない作業する場のイメージを与えていたのでしょう。
リビングからキッチンしか見えない空間は、居心地がよくキッチンに立つ事も作業ではなく趣味の一環として料理を作っている気分にしてくれるみたいです。
最近のキッチンはスタイリッシュですので、思い切った配色も気分を変えてくれるでしょう。以前のキッチンに比べ、掃除のし易さは格段に向上しています。調理設備と考える発想は止めて調度品を置く様な感覚でキッチンレイアウトを見直してみませんか。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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