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ひと言に叱り下手と言っても、みんな同じではありません。
大きく分けると2種類の人がいます。
ひとりは、「自信がなさ過ぎる人」
もうひとりは、「自信がありすぎる人」
自信がなさ過ぎる人は、叱った後のことを考えてしまいます。
相手が納得しなかったらどうしよう・・・
相手が落ち込んでしまったらどうしよう・・・
自信がありすぎる人も、叱った後のことを考えています。
私が叱ると彼は必ず気がついてくれる!!!
私が叱ると彼は必ず元気になる!!!
未来を考え、結果をシミュレーションすることはとても大切です。
上手く行かない状況を考えておくことは、危機管理上重要な準備です。
でも、相手は、叱る人が考えているほど、いつも同じでは無い。
前回叱ったときと、今回は同じとは限らない。
同じ状況、とは限らない。
同じ事情、とは限らない。
同じ気持ち、とも限らない。
まったく違うかも知れないのに、過去の体験を元に判断し過ぎます。
過去の成功体験も大切ですが、過去の成功体験が大きく足を引っ張ることもあります。
過去の失敗体験に引きずられるのも同じ。
では、毎回、違うのだと理解出来たら、今度はどうすれば良いのでしょうか?
それは、「観察」と「確認」です。
シチュエーションは、毎回違うのですから、毎回しっかりと確認してから叱らないといけません。
前回の「叱り」の効果があっても、今回同じ叱り方で良いとは限りません
前回の「叱り」が上手く行かなかったのならば、今回もっと工夫して叱れば良いのです。
自信を持つのは良いことですが、過信はいけません。
自信が無いのは、慎重であるという見方もあるのでそれも良いのですが、行動に移せないのならば、何も変化は起きません。
これは、仕事でも同じですよね。
「叱る」に限らないのです。
そして、叱った後の相手をよく観察しておきましょう。
叱ったことが、相手の腑に落ちたのか?そうでは無いのか?
観察してわからなかったら、聴いてみましょう。
観察と確認・・・改善と工夫・・・これが、叱りの達人への道ですね。
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