- 松崎 和也
- 信州ライフプランサービス 保険専門FP
- 長野県
- 保険アドバイザー
対象:損害保険・その他の保険
「自転車で学校から帰る途中に、散歩していたおじいさんと激突。
おじいさんは病院に運ばれて手当を受けたがお亡くなりになってしまった。」
私の住む町で実際にこのようなことがありました。
あなたの子供さんがもし自転車でこのような事故を起こしてしまったら・・・
このような場合には、相手に対して損害賠償をしなければいけません。
死なせてしまうようなことがあればそれは
多額のお金を支払わなければならなくなります。
自動車の場合ですと、自賠責保険は必ず加入する必要がありますし
任意の自動車保険にもほとんどの方は加入されて事故に備えていると思います。
しかし、自転車の場合には自動車の自賠責保険のような保険制度はありません。
ですから、自転車での事故に対しては何かしらの備えを自分たちで
しておくことが必要になります。
こういった自転車で他人に損害を与えてしまった場合に備えるための
ものとしては「個人賠償責任保険」というものがあります。
(保険会社によっては名称が異なる場合があります)
個人賠償責任保険は日常生活の中で、他人(第三者)に対して
ケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして
法律上の損害賠償義務を負った場合に、被害者に支払いをすべき
損害賠償金などを支払うものです。
この個人賠償責任保険は他にも以下のようなケースにも対応できます。
・買い物中に高価なグラスを落として割ってしまった。
・飼っている犬が散歩している時に他人に噛み付いてケガをさせた。
・子どもがサッカーをしていて他人の車にぶつけて傷つけてしまった。
などなど
そして、個人賠償責任保険は被保険者の範囲が以下のとおりとなっています。
・ 本人
・ 本人の配偶者
・ 本人または配偶者と生計を共にする同居の親族
・ 本人または配偶者と生計を共にする別居の未婚の子
結構範囲が広いですよね。
さて、話を戻しますが子供さんが自転車によく乗るということであれば
個人賠償責任保険に加入しておけば他人にケガをさせたり死亡させて
しまった場合に備えることができます。
ただこの個人賠償責任保険は現在この保険だけでは販売されていないと思います。
自動車保険、火災保険、傷害保険の特約としてつけることができます。
特約としてつけた場合の保険料は保険金額1億円で年間約千円ちょっとほどですから
それほど高くはありません。
自動車保険、火災保険、傷害保険などにすでに
加入されている場合にはそれに特約として個人賠償責任保険を
付けておくと子供が自転車で他人をケガさせたり、死なせてしまった
場合に備えることができます。
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