
- 三竹 忍
- M設計工房 主催
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「料理が好き、お菓子づくりが趣味」という人は多く、キッチンを中心に家づくりをする家族も増えてきています。
子供と料理やお菓子づくりを楽しんだり、家族との大切なコミュニケーションの場所になります。
キッチンは楽しく素敵な場所でありたいですね。
それでは、「キッチンからの家づくり10のコツ」
1.コンセプトを考えてみましょう
「子供と料理を楽しみたい」「自分だけの手造りキッチンにしたい」
「キッチンスタジオみたいにみんなで料理したい」「カフェやバール風にしたい」
「庭や緑を見ながら料理をしたい」「コンパクトで使いやすいキッチン」「大きくて広いキッチン」など、
まずは、イメージを書き出してみましょう。
2.使い方のスタイルを見極めましょう
食事は、料理と時間とコミュニケーションを共有する大切な時です。
自分達の、キッチンの使い方、食事の仕方、家族との使い方、人を招く事が多い人、
片付けのルール、食器や収納の使い方、仕事と休日の使い方、を一度整理してみましょう。
3.リビングダイニングとの関係を整理しましょう
対面式やオープンキッチンの人気がありますが、キッチンカウンターの上は便利なので、色々な調味料、お菓子、雑貨など
置いて出しっぱなしになることが多く、掃除も面倒になります。
また、食器、レンジ、炊飯器などが、リビング側から見えることになり、来客時にキッチンは見せたくないなど、
「常に綺麗な状態でいられるか」考慮し、綺麗に隠す・魅せる必要があります。
4.オープンキッチンとするか、クローズキッチンとするか
「魅せるキッチンにしたい」「家族と共有したい」「二世帯、三世帯で使う」
「料理している時は人に見られたくない」「片付けが苦手」など、
イメージ、ライフスタイル、苦手な事、好みがありますが、
どのタイプが、自分達の生活スタイルに合っているか考慮する必要があります。
5.冷蔵庫をかくすか、みせるか
冷蔵庫は存在感が大きく、キッチンとのデザインのバランスを気にされる人も多いです。
リビングダイニングから冷蔵庫が見えないと、キッチンの雰囲気がスッキリします。
また、換気扇も存在感が大きいので、シンプルなものや色を工夫するなど、
すっきりした印象にすると良いでしょう。
6.作業スペースを考えましょう
大きいキッチンは理想ですが、コンパクトでも自分達らしいキッチンであることが大切です。
大きいキッチンは作業スペースが広く使いやすいですが、動きが大きくなります。
コンパクトなキッチンは作業スペースは少なくても、機能的に工夫することで効率の良いキッチンにできます。
キッチンと家事の動線も考えてみるといいでしょう。
7.リビングダイニングとキッチンの色のコーディネート
・オープンキッチンや対面式にすると、リビングダイニングとの色のコーディネートが重要なポイントになります。
リビングダイニングの空間イメージとキッチンの色(キッチン・壁・床)をトータル的に考えましょう。
・クローズキッチンは、キッチン内を広く見せるようにしたり、清潔感を演出する色を選択したり、
アクセントカラーをつけたりして、楽しいキッチンをつくることが大切です。
8.IHか、ガスコンロか
・オール電化にする場合や、コンロ廻りの掃除の事、室内空間環境のことを考えて、IHにする人は多いです。
・ガスコンロは、料理にこだわりがある人やガスの火力に魅力を感じて、あえて選ばれる人もいます。
コンロ廻りの掃除については、ガスコンロも掃除がしやすくなっています。
・ガスの場合は光熱費が分散されますが、冷暖房設備なども含めて、
その家族による、電気・ガスエネルギーの使用を検討されると良いでしょう。
ガスエネルギーの自由化により、
電気・ガスの料金パッケージが増えてきています。
色々検討していきましょう。
9.キッチンの位置
・昔は、東のキッチン配置が最適とされてきましたが、
今は、家の様々な工夫や性能の向上、また、小規模な住宅も多いので、東西南北どの位置でも問題ないです。
キッチンを中心に考えたり、ライフスタイル、デザイン面、土地の形状から最適な間取りを考えていきましょう。
・家相や風水を気にされる人は、家相・風水にそった位置にされると良いでしょう。
10.キッチンから広がる家づくり
キッチンの廻りに自分達の必要な空間、リビングダイニング・家事コーナー・コートヤードなどが広がり繋がっていく。
楽しくて、素敵な、自分達オリジナルスタイルの「キッチンが中心の家」になるでしょう。
キッチンは毎日使う所ですので、楽しく自分達に合う場所でありたいですね。
また、家族や友人と過す時は、楽しい時間であり良い思い出になります。
キッチンが、家の中心・主役になってもいいのではないでしょうか。
M設計工房 三竹忍
家のクオリティを左右するのは、素材や設備の品質だけでなく
”ライフスタイルデザイン”が重要な要素。
私達M設計工房は、暮し手のライフスタイルを活かし、自然と住環境を繋げ、家族の心の中に、
ほんのりと温かい小さな光のような、彩り豊かな家づくりを提案しています
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