- 河野 英仁
- 河野特許事務所 弁理士
- 弁理士
対象:企業法務
- 村田 英幸
- (弁護士)
- 尾上 雅典
- (行政書士)
執筆者:弁理士 河野登夫、弁理士 河野英仁
3 発明の評価は自分でやる
読者諸氏が開発の成果、あるいは、ふと浮かんだ着想に基づく発明を特許出願しようと思い立ったときの一般的な仕事の流れは、
1.提案書(アイデアシート)に発明を記載→2.上司の審査→3.知的財産部の審査→4.弁理士との打ち合わせ→5.弁理士作成の書類の査読→6.出願
であろう。ただし、このようにスンナリいかない場合が大半で、その多くは3.ではねられるか、3.で提案書の記載内容の補充指示がなされることに依るはずである。
3.で戻されると、意気阻喪して再提出するまでには相当の期間を必要とする。これは迅速な出願を旨とする特許制度の下では権利取得機会の喪失に繋がりかねず、また技術者の意欲を削ぐこととなって会社にとって大きなマイナスである。それでは、このようなことを避けるにはどうすればよいか。
(第14回につづく)