相続手続きを怠った場合
親族の遺産相続についてお伺いいたします。
大叔母(祖母の妹)が高齢のため、介護施設に入居しました。今後の介護費用のため、大叔母は住んでいた土地建物を売却することを考えており、知らない人の手に渡るよりは、と、私が購入を考えています。
しかし、調べてみると、大叔母の土地の半分は大叔母名義なのですが、残り半分の土地は、20年以上前に他界した大叔父の名義であり、大叔父が他界した際に、相続手続きを怠っていたことがわかりました。
半分の土地では住居としては、狭すぎるため、両方の土地を購入したいと考えていますが、大叔父からの未相続分の土地についてはどうなるのでしょうか?
知り合いに相談したところ、大叔父の血縁者(兄弟、その子供、孫に至るまで)全ての了承が必要となるため、調べることは難しく、正当に相続、売買することは困難、と言われました。
また、現在、その土地が未相続であることは誰にも知られていないため、大叔母名義の分だけ購入して、残りの土地も使ってしまえばよい、というアドバイスをする方もいました。
出来れば正当に土地を購入したいのですが、方法はあるのでしょうか?
大叔父・大叔母には子供はいません。
capiさん ( 神奈川県 / 女性 / 34歳 ) | 2008/01/31 18:06
できればこれを機に整理されるとよいでしょう
capiさん、こんにちは。
弁護士の水嶋一途です。
さて、ご質問の件ですが、大叔父さんの相続手続未了の土地については、大叔父さんの死亡時に一旦遡って相続人を確定させ、その上で、現在の相続人との間で遺産分割協議を行なう必要があります。
capiさんがこの土地を正当に購入するためには、現在の相続人全員からそれぞれの相続分を売却してもらう(すなわち相続人全員から売却の同意をもらう)か、遺産分割協議の結果、この土地の所有者となった方から購入するしかありません。
そこで、現在の相続人が誰かということが問題です。
子どもがいないとのことですので、大叔母さん以外の相続人として考えられるのは、大叔父さんのご兄弟(ご兄弟がなくなっているのであればその子)です。
もし、それらの相続人が現在お亡くなりなのであれば、さらにその方の相続人と話をしなければいけません。
したがって、時間がたてば立つほど、それぞれの相続人の相続の発生などにより、関係当事者が雪だるま式に増えていくことは目に見えてます。
また、遠縁になればなるほど、円満に話をすることが難しい場合も出てくるでしょう。
気の遠くなるような思いをもたれるかもしれないですが、折角のいい機会ですので、これを気に権利関係を整理しておかれたほうがよろしいでしょう。
capiさんや大叔母さんでは、調べることは難しく、また全員との間で協議することも大変なことと思います。。
弁護士などの専門家であれば、現在の相続人の調査、相続関係図の作成、遺産分割協議、売却などの相続全般のご相談に乗ることが可能です。
できれば一度弁護士にご相談されるといいでしょう。
少しでもcapiさんのご参考になれば幸いです。
弁護士に相談するなら一途総合法律事務所(東京都港区南青山)
ホームページ http://www.ichizulaw.com/
評価・お礼
capiさん
素早いご回答ありがとうございます。
複雑な状況ですが、やはり、このままにしておくのはよくないですね。時間が経てば経つほど複雑になってしまうんですね。
大変参考になりました。