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イップス(Yips)のメカニズム Part2
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前回からの続きです。
イップスには、「カオス的ゆらぎ」が深く絡んでいることを前回ご紹介しました。
「カオス的ゆらぎ」が減少すると、身体はぎこちない動きしかできなくなります。
そして、その状態がたびたび起こるようになるのは、もう一つのキーワード「条件反射」が深く関係しています。
今回は、その「条件反射」をご紹介しましょう。
「条件反射」ってご存知ですか?
「条件反射」とは、ある条件のときに自動的に起こる反応のことです。
有名な話としてパブロフの犬があります。
犬にエサを与える前に、毎回ベルを鳴らすことを繰り返していると、犬はベルの音を聞くだけで、ヨダレを出すようになると言う実験で証明された「条件反射」の一例です。
私たちの経験としてよくあるのが、梅干を食べた経験がある人は梅干を見ただけで、ツバが出てきますよね。これも「条件反射」なんです。
脳・神経系が学習することで「条件反射」が作り出されます。
このような反射は、異常な反応ではなく、ごく当たり前の正常な反応なのですが、身体の正常機能に影響を与える「条件反射」もあります。
それを「病的条件反射」と言います。
ある条件や状況になると起こるイップスの症状は、この「病的条件反射」によって、条件付けされることで起きています。
そして、イップスの症状が余計ストレスになり、「カオス的ゆらぎ」がさらに低下しますので、一向に改善されず・・・むしろやればやるほど、間違った状態を脳・神経系が学習し強化してしまいます。
まさに負の循環・・・本人はとても深刻です。
この条件反射を切り替え、再学習させれば、比較的早く改善するのですが、自分ひとりで回復させるのが難しいのがこのイップスです。
なぜなら心理学的には、私たちが認知している心(顕在意識)は、全体の4%しかないと言われています。
あとの96%は、無意識・潜在意識になり、その部分がイップスの症状を作り出しているからです。
ぜひ、イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ご相談下さい。
山中英司
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