小川 真也
オガワ シンヤ徒然なるままにー2
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今回は「しつけ」の捉え方について。
以前、お客様からお伺いした話。
お客様:「本気噛みが直らないので、家族会議で犬の歯を削ることになったのですが、そうする前に出来ることは
ないでしょうか?出来れば削りたくないのですが・・・」
私:「これまでにどのような対策をされてきましたか?」
お客様:「今トレーナーさんにお願いしているのですが・・・」
私:「そのトレーナーさんは、どのような対策をされていますか?」
お客様:「『犬の嫌がることはしないように』と、足を拭くのを嫌がるので拭かないようにしたり、触られるのも嫌がるので
あまり触らないようにと言われたので、そのようにしてきました。」
私:「(は?)・・・そうですか・・・。それで良くなってきましたか?」
お客様:「6ヶ月続けていますが、あまり良くなっていません」
その後は、もし私ならこうする、と言う方法をお話したのですが、ポイントはそこではなく、
上記のトレーナーさんが取ってきた「対策」の部分です。
私の個人的見解では、これは「犬の現状を変えず、噛まれずに犬とうまく付き合っていく方法」だと思います。
最近よく謳われている「叱らない・犬の嫌がることはしないしつけ法」を勘違いしているトレーナーさんかな?
と感じました。
犬が嫌がるからと、拭かない・触らない、で、なんの「しつけ」になるのだろう?と。 時間は掛かりますが、
いずれは拭ける・触れるにするのが「しつけ」ではないのだろうか、と私は思います。
「しつけ」の捉え方に、かなりギャップを感じた出来事でした。