小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 - 現場の事例・私の体験 のコラム一覧
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「高いサービスレベル」に慣れすぎていないか?
最近のカフェやファストフード店では、基本的にセルフサービスで片付けも自分ですることになっていますが、お店の人がいると、「こちらでお預かりします」「そのままで結構です」などと言われることがあります。 これは、都内のあるカフェでのことですが、お店を出るので片づけ場所に行こうとすると、後ろから小声で「やっときますよ」と女性の声がします。ふと振り返るとお店の人で、たぶん高校生か大学生くらいのア...(続きを読む)
日本人は「撤退が下手」という話で思ったこと
「日本人はなぜ撤退が下手なのか」という記事が目に入りました。 私はあまり知りませんでしたが、企業戦略、軍事、その他のいろいろな視点から、「撤退」について書かれた書籍が数多くあるようです。 この記事に書かれていたのは、 「日本人はもともと狭い集落の中で一生を過ごしており、その集落の人たちと長期的な関係を築くしかなかった」 「そのため、集落で何か不満があっても、“見切りをつけて他に...(続きを読む)
いなくなってわかる「その人材」の大切さ
ある金属部品の加工メーカーで、熟練の職人Aさんは、雇用延長を重ねてもうすぐ70歳になる人ですが、さすがに体力的にもつらくなってきたとのことで、いよいよ退職するそうです。 会社は時短勤務などでさらに延長を打診しましたが、本人は「キリがなくなってしまうから」と固辞したそうです。 工場長を始め、特に若い職人たちから一目置かれている人ですが、決して面倒見が良いわけではなく、どちらかといえば...(続きを読む)
「インセンティブ」のつもりが「インセンティブ」にならないこと
「インセンティブ」とは、奨励や刺激、報奨を意味している言葉です。 ある知り合いの社長は、社員のモチベーションを大きく上げるため、次の賞与を思い切って増額するそうです。増額分は高評価者を中心に振り分け、それまでの努力に報いることを見せつけて、多くの社員のやる気アップにつなげたいそうです。 「インセンティブがなければ人は行動しない」「経営者はインセンティブを用意しなければならない」と考えて、...(続きを読む)
「口出しするが手は出さない上司」と「自分でやって部下に任せない上司」
それぞれ別の会社ですが、上司に対するこんな批判を聞きました。 一つは、自分の上司が「口は出すが手は出さない」という話です。 上司に指示を仰ぐと「君に任せた」というそうですが、仕事を進める途中で「ああだこうだ」といろいろ口出しされるそうです。その口出しは問題指摘ばかりで具体的な対策の指示や支援はなく、さらに自力で考えながら仕事を進めていると、また同じように口出ししてくるそうです。 ...(続きを読む)
「得意なことしかやりたがらない」という話とつながるいくつかのこと
もう何年も前に聞いたことですが、その当時の新入社員を少しきつめに指導したら、「私たちは褒めて育てられてきた世代なので、そういう言い方をされるとやる気をなくす」と苦情を言われたという新人研修担当者の話がありました。 褒めることは大事ですし、成長が早まる効果が期待できることは理解していますが、相手から「褒めること」を要求されるとなると、果たしてそれが正しいやり方なのかとついつい疑ってしまいます。...(続きを読む)
「計画作り」に疲れて「実行」がおろそかになってしまう話
目にした記事で、PDCA(Plan-Do-Check-Action)を批判的に取り扱ったものがありました。 無理な計画、過剰な計画づくりの元凶であり、部下の行動を細かく管理するマイクロ・マネジメント体制のもとで、評価されることしかやらない「受け身体質」の社員を生みだしてしまっているとされています。 最近ではPDCAは古いとして、OODA(Observe:観察-Orient:状況判断/方針...(続きを読む)
「給与の見える化」や「360度評価」が難しかったこと
少し前ですが「同僚の給与を“見える化”したら社内はどうなるか?」という記事を見ました。 ある情報通信の企業では、給与額の枠とリンクしている「等級ランクの公開」をしているそうです。人事評価では6段階の等級とその中にランクがあり、この等級とランクごとに給与額の枠が定められており、自己目標の達成度に応じて給与が決定する仕組みとのことです。 この等級ランクを決めるのが、他部署を含めた...(続きを読む)
なかなか自覚しづらい「論理的でない仕事」
日本における長時間労働の問題は、ここ最近はずいぶん改善されたとはいえ、まだまだ多くの問題が残っており、取り組みを続けていかなければなりません。 少し前の話ですが、この件でのネット署名活動に関して、外国特派員協会で記者会見が開かれたときの質疑の中にこんな話がありました。 日本の生産性の低さと長時間労働との関連について質問があり、それに対する専門家の回答は、「生産性が低い原因は、論理的ではない仕...(続きを読む)
「見える化」したのに情報を使おうとしない社員たち
ある会社で、社内の各所に散在している様々な情報を取りまとめ、活用できるようにしようという「見える化」プロジェクトを実施した時のことです。 そもそもの発端は、組織調査を行った際に、社員から「社内にあるはずの情報が一元化されていないので使えない」「情報開示が適切でない」「単純な連絡事項さえ伝わってこないことがある」「営業状況など管理情報の開示が遅くて判断に支障がある」など、社内の情報開示の...(続きを読む)
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