小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 - 現場の事例・私の体験 のコラム一覧
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良くない振る舞いの「無意識の伝承」
ある社長にこんなことを言われました。「自分で判断しようとしない社員が多くて困る」とのことです。 でも、私はその会社の環境では仕方がないと思っています。社長自身が一方的な指示命令を出すことが多く、社員に判断させる余地を与えないことが多いからです。しかし、社長にはその自覚がありません。理由は社内で誰からも指摘されることがないからです。 私のような社外の第三者であれば、気にせず指摘をすることは...(続きを読む)
“本来の成果主義”には「成果を高めない自由もある」という話
同志社大学の太田肇教授の著書(「承認欲求」の呪縛:新潮新書)の中で、ちょっと気になる記述がありました。 承認欲求の負の側面を解説している書籍ですが、そこで「成果主義」について述べている個所があります。 貢献度や業績に応じて金銭的な報酬を支払うのがいわゆる「成果主義」で、それはニンジンをぶら下げて競争させるイメージが根強いが、「本来の成果主義」には、その裏返しの面があると書かれていま...(続きを読む)
スポーツだけでなく会社にもある「練習のための練習」
少し前に書かれたものですが、サッカーのジュニア育成で、トップレベルの経験を持つスペイン人コーチと、スペインでの指導経験が豊富な日本人コーチが、日本の現場で感じたスペインとの違いについて語った記事がありました。 指摘の多くは、やはり長時間の非効率な練習に関するもので、例えば、育成年代のトレーニングは週に3回で十分なのに、日本の高校年代では毎日3時間以上しているチームもあると言っています。...(続きを読む)
「気が進まない仕事」でそう感じる理由を考える
私も組織から独立して仕事をしている一人ですが、そんな経営者や独立事業者が集まると、そこでは「気が進まない仕事はやらない」という人が圧倒的多数になります。 その人たちにとって、「気が進まない仕事」のほとんどは「相手とWin-Winの関係にならない仕事」で、自分にとって一方的なマイナスが懸念される仕事です。そんな状況を敏感に感じとって判断しています。 しかし、経営者や独立事業者であって...(続きを読む)
「希望と違う仕事」に向き合うための三つのこと
ある会社の若手女性社員から、仕事に関する相談を受けました。今の担当業務は自分の希望とは違っていて、面白味を感じられないでいるそうです。 以前から自分なりに取り組んでいたことがあるようで、それとつながりがある仕事に関わりたいという希望があるそうです。過去に感じた充実感と現状にギャップがあるようで、セルフモチベーションについて悩んでいます。すぐに辞めたいということではないですが、それほど深い面識...(続きを読む)
「自力でできること」と「どうしようもないこと」の区別
ある会社のメンバー数人が、自分たちのチームリーダーに対して、「話を聞いてくれない」「指示が不明確」などと言い、「リーダーの仕事をしていない」などと不満を話しています。 その矛先のチームリーダーに話を聞くと、こちらはちょっと悩んだ表情をしながら、「メンバーたちに自分の思いが伝わらない」といいます。 リーダーが言うには、チーム内で日常業務として当然やるべきことが放置されていたり、指示したこと...(続きを読む)
「リスクと取らないことこそリスクだ」という話
「リスク・マネジメント」とは、“リスクを組織的に管理して、損失等の回避や低減を図るプロセス”と定義されます。特に東日本大震災以降は、事業継続の観点からその重要性が一層強調されるようになりました。 それが大切なことは、私もそれなりにわかっているつもりでしたが、ある専門家からお話を聞く機会があり、そこでの話は私が今まで持っていた認識とは少し違ったイメージのものでした。「リスク・マネジメント...(続きを読む)
若い世代の「自己完結力」
若い世代の人たちに対して、「わからないことがあっても聞いて来ない」「質問が少ない」と不満を言う上司、先輩にときどき出会います。そうかと思えば、「何か指示しても、いちいち理由を聞かれて面倒」などと言いますから、質問してもしなくても文句を言っている訳で、ちょっと矛盾を感じます。 結局は、上の世代が「質問するべき」と思っていることを聞かず、「自力で理解すべき」と思うことを聞いてくるという基準の違い...(続きを読む)
「食事を共にすると親密になる」という話
最近は、会社の飲み会や上司からの飲みの誘いを嫌う若手社員が増えているといいます。 ある調査によれば、「職場の飲み会に行きたいかどうか」を尋ねると、20~30代では行きたい人が47%、行きたくない人が53%と、若干ですが行きたくないと思う人が上回っています。 ただ、同じことを上司の世代に聞いても、行きたい人が52.3%、行きたくない人が47.7%と、行きたい人の割合がわずかに上回るものの、...(続きを読む)
組織の中で「感情的」が必要になること
他人から「感情的だ」と言われたとしたら、それはあまり良い意味でないことがほとんどでしょう。 特に仕事の場面での「感情的」というのは、論理的、冷静、落ち着きの正反対の意味で使われ、感情を抑えて振る舞うのが良いこと、当然のこととされます。何があっても「感情的」にならないように心掛けている人が多いでしょうし、私も基本的な意識は同じです。 ただ、仕事の中からすべての感情を排除することはでき...(続きを読む)
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