小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「学ばずに仕事をする」のは「練習せずに試合に出る」のと同じ」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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「学ばずに仕事をする」のは「練習せずに試合に出る」のと同じ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2014-03-04 08:00

 「未来への不安を払拭するため、自分のキャリアを磨く努力をする」

 

 ごく当たり前のことのように見えますが、自営業者を除く全国の有職者を対象にした調査で、「語学、IT、マネジメント力など仕事に役立てるための勉強をしていますか?」と聞いたところ、「勉強をしていない」と答えた人が過半数(約54%)に及んだのだそうです。

 調査結果の分析としては、先行きが見えない中で、何をどう学べばいいのかわからない人が多いのだろうということでした。

 

 確かに自分の会社員時代を考えると、きちんと目標を定めて勉強していたかと言われれば、あまりそうではなかったと思います。ただ、独立心だけは常に持っていて、会社には頼らないぞという意識はあったので、自分なりに人脈や見聞を広めようとはしていました。

 

 もしもそんな独立心がなかったとすれば、会社に行けばとりあえず目の前の仕事はあるし、仕事があれば差し迫った危機感は感じづらいだろうし、そうなれば、日常業務の中でよほど自分のスキル不足を感じる場面でもない限り、あえて自分の時間を使って勉強はしないだろうと思います。

 

 そんな中、最近読んだある著名な方のコラム記事で、イチロー選手を題材にしたものがありました。

ちょっと要約すると、「例えばアスリートは試合に出るために毎日練習する。イチロー選手のような天才でも、練習せずに試合だけ出ている人はいない。ビジネスパーソンもプロフェッショナルとして仕事をする以上、勉強にもっと時間を割くべきだ。」とありました。「勉強しないのは、脊髄反射で日々の仕事を乗り切れてしまうからだろう。」ともありました。

 

 こう考えると「何をどう学べばいいのかわからない」というのは、「とりあえず試合には出られているので練習はしません」と言っているのと同じことのように思います。でも、いつ試合に出してもらえなくなるかわからないし、そうなってからあわててもたぶん手遅れです。

 

 これは自戒も込めてですが、やはりきちんと学ぶべきことを見つけて学ばなければいけないでしょう。そのためにはまず、自分のこれまでのキャリアをもとに、専門性はどこにあるのかを考えることが第一歩だと思います。

 幸い私は自分の専門性を見つけてはいますが、今の知識やスキルはいつか陳腐化するので、そのままでは絶対に通用しません。それではどうするかと言えば、実務経験を積みながら自分なりに学ぶ以外に方法はありません。

 

 「何をどう学べばいいのかわからない」は、やっぱり言い訳だと思います。

 

 

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