上津原 章
ウエツハラ アキラ実父の定年退職後の資産管理について
マネー 家計・ライフプラン 2009/05/03 08:5230代主婦です。
来春、実父が定年を迎えます。
実父は3年ほど前に癌を患い、現在も闘病中のため、気力・体力共に衰えを感じており、また配偶者もいないため、私が定年退職後の資産管理を任されることになりました。
資産管理と言っても、何から始めてよいかが分かりません。
また、私には兄弟がいるため、実父はこの先起こるであろう、相続で私たち兄弟が揉めないことを願っています。
私も、もちろんそう考えており、相続を含めた資産管理を父と話し合いながら準備をしたいと考えています。
まずは、実父の財産目録を作成しようかと考えておりますが、資産管理の手始めと方法について、ご指南いただければと思います。
実父の属性は以下の通りです。
・年齢 67歳(昨年より基礎年金を受給)
・配偶者なし
・子供 二人(共に成人・既婚・隣県で別居)
・孫 三人
・住居 一戸建てを所有(住宅ローンは完済)
・公的年金 共済年金(受給額は不明)
・加入保険 職場で加入している共済(内容不明)
・資産状況(予測)
現金4000万、土地家屋3000万、有価証券1000万、
他にも私の知らない所有地の存在等、資産があるようです。
・再就職の有無
現在の職場で非常勤勤務(70歳まで)の可能性有
バーディさん ( 神奈川県 / 女性 / 36歳 )
財産管理とこれからのこと
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バーディさんへ
こんにちは・ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。
お母様がいらっしゃらないということですので、お父様お一人というのはお金の面だけでなく、気持ちの面でも不安なことと思われます。
その中でバーディさんがお金の管理を任されたというのは、きっと何か意味があってのことでしょう。
最初に財産目録をつくられるのは、不安解消の意味でも非常によいことです。
できれば、相続税評価額も併せて計算されるとなおよいと思われます。というのは、今の財産で相続税を問題なく払えるかどうかも財産管理のポイントになるからです。5000万円+1000万円×法定相続人の数=相続税の基礎控除額となりますが、それを上回る部分は相続税の課税対象となる可能性があります。
評価額についてですが、
概算で出す場合、
現金や預金は実際の金額、有価証券は金融機関の残高報告書を元にして計算されるとよいでしょう。
家屋は固定資産税評価額(固定資産税の納付書綴りに記載があると思われます)、土地は、ご自宅の場合、路線価評価額(国税庁ホームページ)または固定資産税評価額×1.2倍で考えておくとよいでしょう。
正確な計算をされたい場合、税理士の方や税理士と提携されているFPの方に依頼されることをお勧めします。
財産目録と同時にお父様のライフプランを立てられると、お父様が安心してお金が使えるようになるかと思われます。FPの方と一緒につくられてもよいでしょう。お金は多いほどよいのですが、安心してお金が使えるようになるのは、心豊かな人生という点で考えればなおよいのではないでしょうか。
ライフプランを立てられる際は、何かあったときの約束事(誰に連絡するか、財産をどのように分けるか、それぞれの兄弟の役割など)を決めておくと後で困らなくてすむようです。
評価・お礼
バーディ さん
評価が遅くなり申し訳ございません。
あれから、私が次男を出産し、その後父が入院してしまい、バタバタとしており、なかなかご回答いただいた内容を読む時間がとれませんでした。
相続税の計算は、金融資産と土地では違うのですね。
勉強になりました。
あれから父と話していたら、結構な額の金融資産を保有していました。
このままだと相続税が発生するかも知れないので、対策を練るように伝えてみます。
ご丁寧なご回答ありがとうございました。